当ブログをご覧の皆様、こんにちは。RCカー営業担当の坂本です。
リニューアルされた京商RCブログでは、初めての登場となります。今後は様々なRCカーの製品紹介や特徴、遊び方、イベント、また私自身も楽しんでいるRCレースの模様などを少しずつお伝えできればと考えております。どうぞお付き合いください。
さて、今回は私の大好きなRCカテゴリーでオススメの1台、下記のアイテムを紹介したいと思います。
1/10電動2WDオフロードレーシングカー「アルティマRB6.6」というマシンです。
この商品は昨年7月に発売されたハイスペックレーシングオフロードカーの最新仕様となります。主に世界選手権や全日本選手権といったトップレースカテゴリーで勝利するために開発され、昨年11月に開催された全日本選手権において、京商チームドライバーの杉浦 悠介選手のドライブによって完全優勝を成し遂げた、京商が誇る「名車」の1台です。
このマシンは言うまでもなく、最高の走行性能を実現するためにすべての構成部分が妥協することなく設計されているのですが、その中でも最大のマシンコンセプトである「あらゆる走行環境に完全対応できること」がポイントです。
最近の国内における電動オフロードカーの走行環境は、ずっと古くから定着しているダート(土)路面でスライドしながら走行する環境に加え、スライドすることなく、フルグリップかつハイスピードが特徴のパンチカーペットや人工芝路面にジャンプ台を設置するコースが出没し始め、電動オフロードカーを走行させる環境は多様化してきました。これにより、そのシーンに合わせたマシンセッティングだけでなく、マシンの設計もそれぞれの環境に適した仕様が求められるようになり、そんなあらゆる環境でも完全対応できるマルチなマシンこそ、このアルティマRB6.6なのです。
キットにはそれぞれの走行シーンに合わせた仕様で組み立てられるよう、すべてのパーツアッセンブリーが同梱されているので、いろいろなオフロードコースでの走行を存分にお楽しみいただけます。
とはいえ、いざRCサーキットでオフロードカーを走らせてみたいと思った時に、いったいどのような仕様で組み立て・準備していいのか、また、それぞれにどのような走行特性があるのか、複雑でイマイチよくわからないというお声をいただくこともあります。ですので、それぞれの仕様がどのような走行環境に適しているのかを簡単に解説していきたいと思います。
アルティマRB6.6は、大きく分けて3つのキヤボックスが選択できるようになっています。ギヤボックスとは動力となるモーターが組み付けられる箇所ですが、このモーターの配置を変更することで重量バランスが変わり、マシンの走行特性も大きく変わります。
①リアモーターレイアウト
車体の一番後方にモーターが配置されるレイアウトとなります。2WDオフロードカーは数年前まで、長年に渡り各社ともこのレイアウトを採用してきました。車体構成パーツの中でも、特に重量物となるモーターを一番後方に配置することでリアタイヤに面圧がかかりやすく、リアグリップが確保され、最も安定した走行特性となります。
2WDマシンはリアタイヤしか駆動しないため、ローグリップなダート路面ではホイールスピンしやすく、コーナリングやジャンプもグリップが低ければ低いほど操縦は難しくなります。空き地や公園といった砂利の多いダート路面や、アウトドアなどギャップの多いサーキット路面では、この仕様が適していると思います。安定した特性となるため、オフロードカーデビューされる方には、まずこの仕様での走行をお楽しみいただくのがオススメです。
②ミッドシップモーターレイアウト
ギヤボックスの前方にモーターがレイアウトされる仕様で、数年前よりダート路面でのサーキット走行において主流となったスタイルです。ご覧のとおり、重量物のモーターが前方に搭載されています。これにより、リアの重量が減ったことでコーナリングしやすくなり、速いターンが可能となりました。また、ジャンプを飛んだ際に車体前側が下がりやすく、ジャンプの踏み切りから着地までが制御しやすいメリットもあります。その反面、先ほどのリアモーター仕様に比べてステアリングがややシビアになりやすく、操縦に神経を使うようにもなります。
私自身もダート路面のRCサーキットで走行する際は、ミッドシップレイアウトを採用しています。
③レイダウンモーターレイアウト
近年、日本国内にも少しずつ定着しつつある、ダート路面以外でのカーペットや人工芝といった超ハイグリップ環境での走行に合わせて設計されたレイアウトとなります。
モーターの配置がミッドシップレイアウト時よりもさらに前方に移動し、かつ限りなく低い位置にマウントされていることが写真からわかるかと思います。
オフロードカーは元々ダートで走行することを想定した設計となっており、サスペンションなどのセッティング変更のみではハイグリップ路面に対応しきれず、マシンがオーバーロールしてしまい上手に走らせることが難しい状況でした。
しかし、ここ最近は構成パーツを限りなく低重心化し、ハイグリップ&ハイスピードコーナリングの実現を目指して設計されたスペシャルレイアウトを採用。簡単に言えば「オンロードカーのような動きをするオフロードカー」といったところでしょうか。まさに、走行している姿はジャンプを飛んでいるオンロードカーのようなイメージで、非常に速いコーナリングスピードを簡単に披露します。
ハイグリップに特化した仕様のため、ダート路面ではグリップ確保が難しく、操縦が難しくなってしまい、あまりオススメはできません。カーペットなどのインドアコースでオフロードを楽しみたいという方は、こちらの仕様で組み立てていただければと思います。
これらのとおり、アルティマRB6.6では大きく3つのレイアウトにギヤボックスをマウントできますが、それ以外にギヤボックス内のギヤの数を「3ギヤ」と「4ギヤ」の2種類から選択できるのも、このマシンの魅力のひとつです。
●3ギヤ(ミッドシップ)
●4ギヤ(ミッドシップ)
3ギヤ仕様はギヤの数がひとつ少なくなることで駆動ロスが軽減され、スロットル時の加速が良くなるのが特徴です。その分、特にローグリップ時では加速反応が良くなったことでスロットルを入れた時にホイールスピンを起こし、操縦が難しくなりがちです。4ギヤはその反面、スロットルレスポンスが穏やかになり、加速時やジャンプの進入でコントロールしやすいのが特徴です。
使い分けは人それぞれですが、例えばサーキットレースなどでモーターのターン数制限がある場合では、限られたモーターパワーで少しでも加速を良くするために3ギヤを採用して補うセッティングも採用可能です。パワー制限のない場合は、マイルドな4ギヤが個人的にはオススメですね。
このように、アルティマRB6.6は様々な走行環境においてもキット標準で快適なRCオフロードライフがお楽しみいただける素晴らしいマシンです! ハイエンドスペックなマシンなので一見取り扱い自体も難しく感じられてしまうかもしれませんが、どのような環境でも、そしてビギナーからエキスパートまで広く扱いやすいマシンを目指して発売致しました。組み立てキットとなりますが、取り扱い説明書もわかりやすくなっていますので、どなたにも安心してオススメできる1台です。
オフロードに少しでも興味があり、マシン購入を検討されている方は、ぜひ、アルティマRB6.6で思いっきり遊びましょう!
本日のブログはRC営業担当の坂本でした。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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