本日のブログでご紹介するアイテムはこちらです。
当ブログをご覧の皆様、こんにちは。
RC営業担当の坂本です。
1/12スケールの電動レーシングカー『PLAZMA Lm』です。
京商で取り扱うRCカーは組み立て完成済みのフルセットと、購入していただいた方が自ら組み立てる組み立てキットのふたつに大別されますが、こちらのマシンは組み立てキットに分類されます。
電動レーシングカーは他のカテゴリーと比較して部品点数が少なく、シンプルな構造であることが特徴です。そのため組み立ての工程も少なく、RCメカ装置の手配が整えさえすれば比較的短時間で、かつRCの組み立てが苦手な方や初めて組み立てキットにトライする方にもオススメできる商品です。
また、肝心のボディについても面倒となる塗装があらかじめ行われている状態ですので、一部のパーツの取り付けとデカールの貼り付けだけで、すぐに写真のようなカッコいいボディが完成します。
組み立てキットには当然のことながら取扱説明書が同梱されており、手順どおりに組み立てれば、きちんと仕上げることができますが、本日のブログではマシンを走行する際のキモとなる一部分に関して、“ひとつ上の作り込み”を紹介したいと思います。ほんの少しの手間をかけるだけでマシンの動きがさらに良くなり、メンテナンス性も向上します。PLAZMA Lmをお持ちの方はぜひトライしてみてください。
では、さっそく紹介していきましょう。
私自身、PLAZMAシリーズを走らせる機会は多いのですが、Lmについては下記ふたつのポイントについて、特に気を配って組み立てるようにしています。
①フロントサスペンション可動部
上の写真をご覧ください。マシンのフロントサスペンション部を横から撮った写真です。写真はフロントスプリングを取り外した状態になっています。この状態でサスペンションを上下させた時に、スムーズに引っかかりなく作動することがベストな状態といえます。この部分の確認にはいつも時間をかけ、かつ丁寧に行っています。では、どのようにしたらスムーズに動くようになるか……。
私はいつもサスシャフトを研磨して、スムーズなサスペンション作りを目指しています。
こちらがサスシャフト。この状態ではわかりづらいですが、実際に研磨することで表面に光沢が現われ、作動させた時にスルスル(滑らか)な状態になります。
研磨にはホームセンター等で販売されている金属用の研磨剤を使用します。下の写真のように、布やペーパータオルに研磨剤を少し塗布し、パーツをこすりつけるようにして磨き込みます。
もし、電動式のリューター等をお持ちの場合は、サスシャフトを写真のようにセットすれば素早く研磨することが可能です。実際にリューターを使用して研磨しましたが、ペーパーが黒くなっているのがわかりますよね。これだけ表面が研磨されているのが確認できます。
研磨が終了したら、金属等の油汚れを落とすクリーナーを吹きかけ、よく拭き取りましょう。フロントサスペンションの作業はこれで終了となります。
実際に組み付けると、最初の状態よりも滑らかに動くようになりました。一度研磨しておけば、走行後に汚れやホコリを掃除するくらいで、かなり良好な状態を長期間キープできます。比較的簡単な作業ですので、オススメです。
ちなみにですが、私はセンターショックのシャフトも研磨しております。走行性能に大きな差はないようですが、やはり作動がスムーズになることが確認できます。少し面倒ではありますが、やってみる価値はあると思います。
②ボールデフの作動
マシンがコーナリングする際に重要な役目を果たしているのが、リアのボールデフです。
走行するうえでは、デフが常にスムーズに作動することがベストです。説明書どおりに組み立てれば、もちろん問題なく走行できますが、デフボールが接触する『デフリング』の表面を研磨することで、さらに軽くスムーズに仕上がるようになります。
デフリングの表面も、先ほどのフロントサスシャフトと同様に目視で確認できない細かいバリや歪みを研磨することで、ワンランク上の滑らかな仕上がりにすることができます。デフリングの研磨には下の写真のようにペーパーやすりを使用します。
写真は耐水ペーパーです。私はいつも3種類のペーパーを使用して研磨しています。最初は目の粗い♯600で開始し、ある程度研磨したら少し細かい目の♯1000で同様に研磨。そして、最後の仕上げは目の細かい♯2000で円を描くように研磨します。研磨する際は、ガラス板のような平らな面の上で作業することをオススメします。ほんの数分の作業時間ですが、リング表面の光沢が増して鏡面のように仕上がります。ペーパー自体も1枚あたり¥80~¥150前後ですので、比較的安価に入手可能です。
2枚のリングを研磨したら、先ほどと同様にクリーナーで汚れをよく落としてください。
あとはボールデフを組んで、締め込みを調整すれば完成です。実際に組むと研磨前の状態よりもデフが軽く回転するのが実感できると思います。実際に走らせてみても、リアタイヤのグリップが増したように感じ、よりドライブしやすくなります。
また、ボールデフに関してはお客様より“締め込み量”のお問い合わせをいただくこともあります。
人によって調整方法は異なりますが、私の場合は下の写真のように双方のリアタイヤを手で掴んでロックした状態にして、右手でスパーギヤが回らなくなるギリギリの位置まで締め込みます。モーターパワーがそれほど速くない場合は締め込みを比較的弱く、逆にパワフルなモーターを使う場合はデフが滑らないように少し強めに締め込むように設定しています。
ボールデフ部分は走行した際に非常に汚れが付着しやすい箇所になります。定期的に分解し、洗浄とグリスアップを施すことで良好な状態を維持できます。
以上がPLAZMA Lmを組み立てるうえでのポイントとなります。
皆さんも、ぜひお試しを!
RCカーは走らせること以外にも、じっくり組み立てる楽しさを持ちあわせています。お客様に購入していただき、安心して走行していただけるよう、取扱説明書には多くの情報が記載されておりますが、その他にも今回紹介したような“さらにひとつ上の作り込み”によって、完成した時の達成感や満足感はいっそう増し、RCの楽しさはさらに広がります。
今回は『研磨』という観点でご紹介させていただきましたが、もちろん、それ以外にもRCを組み立てるうえでは多くのノウハウが存在します。長く楽しんでいくうちに、少しずつコツやノウハウを発見していくのも楽しみ方のひとつだと思います。
RC製品は高額なものがほとんどです。せっかく購入して組み立て、走行させるのであれば、愛着を持ってじっくり組み立て、長く楽しんでいただきたいという気持ちを込め、この度紹介させていただきました。PLAZMA Lmでサーキットデビューされる方、また、京商カップや耐久レースに参戦される方など、少しでも参考にしていただき、充実したRCライフを送っていただければ幸いです。
さてさて、話は変わり、私たち京商スタッフは本日より『第56回 静岡ホビーショー』に出発致します。本日5/10(水)は会場設営、5/11(木)と5/12(金)は業者招待日。そして、5/13(土)、5/14(日)は一般公開日となっております。京商の新製品展示に加え、デモンストレーションや掘り出し物販売コーナーも例年同様に実施致します。お近くの方はぜひ遊びにいらしていただければと思います。スタッフ一同、心よりお待ち致しております。
本日のブログはRC営業担当の坂本でした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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