RCカー開発担当の宮崎です。
毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。
ホビーショー会場でもたくさんの質問やご意見をいただいた1/10サイズのエンジンツーリングカー『V-ONE R4s Ⅱ』ですが、いよいよ京商の倉庫に入荷してまいりました。
今週末にはお店に並びますので、興味のある方はぜひゲットしてください。
で、私のほうは開発特権ということで、さっそく組み立ててみました。
これが記念すべき量産1号車です(シリアル番号はないですけどね……)
ここでは、RC専門誌などでも伝えきれなかった部分を紹介したいと思います。
ショートダンパー
これは一番の特徴なので皆さんもすでにご存知かもしれませんが、もう少し掘り下げてみましょう。
まずはピストン
φ1.1の穴が3つ開いたものを採用しています。
今までもEPカー用にショートダンパーセットが販売されていましたが、こちらはφ1.1の穴が4つです。
EPカーに比べると車重も違いますので適正化しました。
追従性良しです。
もうひとつダンパー関係でいえば、リアのダンパーエンド。
今回は、ボールの中心から端まで12mmのものを採用しました。
キットには他にもダンパーのパーツに10mmのものが存在しますが、こちらは不採用。
では、何が違うのか?
ちょっとマニアックな話ですが、1G状態でのピストンの高さが異なります。
12mmのほうがピストンは上にあります。
下のイラストを見るとわかるかと思います。
こうすることで、リアの動きを軽快にすることができます。
ちなみに、逆にピストンを下で使うとダンパーの容量をフルに使うのでリアがどっしりした感じになります。
路面グリップが悪い時にも使える技ですね。
でも、今回はあえて上を使ってコーナリング性能を取りました(S Ⅱとはいえ、Rシリーズなので……)。
こちらのほうが良く曲がるようになります。
ただ、少し操縦が難しくなるので、標準状態ではダンパーの角度を穴1段立てて踏ん張るようにしておきました。
そして、付属のシリコンオイルはフロントデフ用が#300000、リアデフ用が#4000、ダンパーオイルが#500。
このR4s Ⅱがもっとも活躍する舞台である京商カップのコースにマッチしたセッティングです。
さらに、2速シューホルダー
今までのものは走行中に縁石に乗って着地した時やクラッシュした時に衝撃でピンが破損することが、たまにありました。
これを防止するためにいろいろと試した結果、短いピンを採用することで解消しました。
これは既存R4ユーザーにも使えますので、ぜひ交換をオススメします。
ちなみにパーツの品番がVZ429B、ピンが97018-088です。
他にもデカールの中にオイルの番手シールも入っています。
特にデフに使ってもらえると、とてもスマートです。
今回はちょっとマニアックな内容でしたが、エンジンカーに興味があったり実際に走っているところを見たいなぁという人がいましたら、ちょうどいいタイミングで今週末に京商カップの2017年度の第1戦が埼玉県のグリーンパークスピードウェイにて開催されます。
京商カップはV-ONEをはじめとしたエンジンカーや電動バギー、ミニクラス、プラズマLmのルマンカーといくつかのジャンルでレースをします。
1年間に渡って全国数箇所で予選を行い、3月に開催される全国大会で日本一を決める大会です。
この大会を通して皆さんも交友関係を広げ、あまりカツカツしていないのもいいところです。
私も主催側でなければ、ぜひ参加したいレースのひとつです。
ラジコンをやってみたいな、なんて人には背中を押してくれるイベントですので、ぜひお越しください。特にエンジンカーは、初めて見るとヤバイくらいに興奮すること間違いなしです。
↓コチラに京商カップの概要が載ってます。
http://www.kyosho.com/rc/ja/race/presently/kyosho_cup/index.html
では、また次回~
あっ、当日はもう1台、皆さんが興味のあるNEWモデルを展示予定です。それは……
詳細は近日ブログにて!
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