組み立て完成済みRCカーでサーキットデビュー!

皆さん、こんにちは。RC営業担当の坂本です。

毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。

さて、本日は今まさに発売されたばかりの待望の新製品、電動2WDオフロードカー『アルティマRB6.6レディセット』の遊び方をご紹介したいと思います。

この製品の情報は、8月30日の当ブログにてRC開発担当の宮崎から詳細な仕様や特徴、また魅力をご紹介させていただきましたが、今回は視点を少し変えて完成済みのオフロードカーで少し本格的なサーキットを走行する際のポイントをご紹介できればと思います。

このマシンの走行動画はすでに京商ホームページでも公開済みですが、その際に走行させた場所は京商社屋からほど近い、神奈川県相模原市にある『RCアドバイザーチャンプスタジアム相模原店』様のインドアオフロードダートコースです。コース上はこまめにメンテナンスされており、大小様々なジャンプセクションとコーナーが設置されている本格的なレイアウトが特徴です。

前回のブログでも走行時の動画を掲載していますが、見ていない方のためにその時の走行シーンをもう一度紹介いたします。


いかがでしょうか? RCカーデビューに最適な1台であることはいうまでもありませんが、性能に優れるシャシー設計により、本格的なジャンプも楽に飛ぶことができました。

また、組み立て完成済みのRCカーのため、入門者や経験の浅い方でも安心して取り扱いできるセットですが、もともとハイエンドマシンの『アルティマRB6.6キット』と同じ構造を採用しているため、その走りはかなり本格的です。

レース仕様の構造を取り入れたマシンだから取り扱いや操縦が難しいのでは……と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には走行性能のキャパシティが広いため、“ラク”にドライブできる点がこのマシンの強みだと思います。RCをやってみたくて、いざショップでフルセットを購入し、実際に走行してみたら周りのユーザーとのマシン性能の差を目の当たりにしてしまい、走行を遠慮してしまう……なんてこともありうるかと思います。公園や空き地でのRCデビューから実際に専用サーキットでの走行まで長く付き合えるマシンが、このアルティマRB6.6レディセットなのです。

それでは、ここからが本題。

RCの走行に慣れてきて実際にサーキット走行デビューする際、必要最低限の準備をするだけで周りと楽しく走行できちゃうコツがあります。それは何か? ズバリ、『タイヤ』です。タイヤを変更するだけで本格的なオフロード走行ができ、かつ誰でも“ラク”に自分のペースで走らせられるようになります。

下の写真をご覧ください。これはレディセットのタイヤ、つまり最初からセットに含まれているタイヤです。

この前後タイヤは、主に公園や空き地のような砂利の多い場所や草地などのダート走行に適しており、実際にRCカーを初めて触れる方の多くがこういった環境で走行されるケースがほとんどだと思います。レイアウトされたコースではなく、のんびり好きなように走らせられるようにタイヤコンパウンドも摩耗性に優れたものを採用していますので、非常にリーズナブルな仕様といえます。初めてのオフロード走行やジャンプの練習など、上記のような場所で走らせるには十分なタイヤ性能といえます。

しかし、専用サーキットのように路面ギャップやホコリが少なく、かつ散水されているようなメンテナンスの行き届いた環境のコースではタイヤが環境に適さず、操縦が難しくて思うようにコースをトレースできないこともあります。そんな時は、走行するコースに合ったタイヤに付け替えることで見違えるほどよく走るようになります。実際に動画撮影時も同様な結果となりました。

上の写真が実際に付け替えて走行したタイヤです。このタイヤはアメリカの老舗メーカー『プロライン社』がリリースしているものです。タイヤ表面のパターンが先ほどのものとは全然異なるのが見てわかるかと思います。砂利やホコリの少ないダート路面においては、このようにタイヤのピンが低いほうがグリップ力が増し、走らせやすくなります。当コースでは多くの方がこのタイヤをつけて走行されています。

逆に、公園や空き地のような砂利や砂ホコリが多い環境ではレディセットに付属するタイヤのほうがパフォーマンスが高く、走らせやすくなります。走行する路面の状況によって適するタイヤは少しずつ異なります。今回の動画撮影のように、メンテナンスが行き届いたインドアサーキット環境においては、上の写真のようなパターンのタイヤがマッチしております。

上の写真がプロライン社製の『エレクトロンMC』というタイヤです。タイヤは専用パッケージに梱包されており、タイヤとホイルの間に入れるインナーもタイヤに含まれた状態で販売されています。ホイルを別で用意した上記の状態で1台分になります。

・2WD用フロントタイヤ(Electron MC) No.612271MC ¥2,600(税別)

・EPバギーリヤタイヤ(Electron MC) No.612244MC ¥2,800(税別)

・2WDフロントホイル白 No.W5029W ¥400(税別)

・EPバギーリヤホイル白 No.W5202W ¥600(税別)

このパッケージで動画撮影時に走行しました。1台分なのにこの価格……高いっ! と思われる方もいらっしゃるでしょう。確かに大きな初期投資になりますが、実際にサーキットに出向いてコース内のコーナーやジャンプセクションを気持ちよく豪快に走らせることを考えれば、実際に使用してみて納得いただける性能を発揮します。また、先ほどマシンに装着したタイヤの写真を載せましたが、このタイヤは半日(約5時間近く)の走行で、ほとんど休むことなく連続した後の写真です。タイヤ表面の摩耗も少なく、この先もまだまだ存分に走らせることが可能です。

タイヤのライフも長いので、一度購入すればある程度の期間を高いパフォーマンスで走行することができる点もオススメです。もし、サーキットでの走行をお考えの場合はご検討下さい。ひとつ注意点なのですが、専用サーキットでもインドアとアウトドア、またそれぞれのコースにおいて適するタイヤが異なることが多々あります。サーキット走行を予定されている方は、あらかじめ行く先のサーキットで定番となっているタイヤを確認し、準備するのがベストですね。

それでは今回はせっかくですので、私なりのタイヤの組み方を簡単にご紹介したいと思います。それほど時間もかからず、簡単にできちゃいます! 初めての方は参考にしていただければ幸いです。

まずは、ホイルの加工から行いたいと思います。ここでひとつ注意点なのですが、ホイルにはタイヤ内のエアを抜くための『穴』が必須です。リヤホイルにははじめから2箇所に穴が空いていますが、フロントホイルには穴が設けられていないため、自分で空ける必要があります。穴が空いていないとタイヤがパンパンになってしまい、走行中に跳ねてしまいますので、穴空けは忘れないようにして下さいね。

穴加工は人によって様々ですが、私の場合は下の写真のようなリーマーを使用します。ボディマウント加工の定番品『京商製SPナイフエッジリーマー(No.36219)』です。簡単に、かつキレイに仕上げられますよ!

下の写真のようにリーマーをホイル表面に直角に当て、少しずつ回して穴を広げていきます。私は直径5ミリほどの穴を対角線上に2箇所空けるようにしています。

加工はこれで終了ですが、ホイルの接着面に付着している油分などを洗浄剤で落とすことがよりベストです。こうすることで接着剥がれをある程度防ぐことができます。洗浄剤をペーパーなどに吹きつけ、ホイル接着面をふき取ったら完了です。

続いて、タイヤの接着面もキレイに脱脂しましょう。下の写真のようにペーパーで同様にふき取ると黒くなります。両面ともキレイにふき取りましょう。接着面は走行を重ねていくと、一部が剥がれてしまうことがよくあります。そのままの状態で走行するとタイヤが本来のグリップを得ることができず、うまく走らない原因となります。接着面はこまめにチェックするように心がけましょう。

そして、次はタイヤの中にインナーを入れます。なるべくタイヤの中心にくるように、馴染ませながら入れましょう。

最後にホイルを組み付けます。接着面同士が無理なく収まっていることを確認して下さいね。

いよいよ最後の仕上げです。タイヤの接着に移ります。用意するのは接着剤と輪ゴムです。タイヤ接着剤はRC専門店で販売されているゴムタイヤ用の“低粘度タイプ”がオススメです。粘度が低いため、接着面にまんべんなく流すことが可能です。各RCメーカーから様々なものが発売されております。ホームセンターなどでも販売されており、プラスチックや合成ゴム用の低粘度タイプでも流用可能です。

接着時には、下の写真のようにゴムバンドでタイヤとホイルをホールドするのがオススメです。ホールドしないで、そのままの状態で接着するとタイヤとホイルの間に隙間ができてしまい、未接着な部分ができてしまうことがあります。通常より少し太めの輪ゴムを2~3本使うと、より確実にホールドできます!

京商が取り扱うアメリカのRCメーカー『AKA社』から専用のゴムバンドが販売されております。ゴムの力が強く、1/10スケールから1/8スケールのタイヤも確実にホールド可能なアイテムです。私はいつもこちらを愛用しております。もしよろしければお試し頂ければ幸いです。

・AKAタイヤ接着用バンド 8入 No.AKA44002 ¥500(税別)

ゴムバンドで固定したら、タイヤとホイルの隙間に接着剤を流し込みます。粘度が低いタイプは、多く出しすぎてしまうとタイヤの表面に流れてしまうトラブルも多々あります。私も何度か泣かされました(笑)。少しずつ、慎重に接着するように心がけましょう。接着後、20分ほどで大方乾燥します。

乾燥して固まったことを確認したらもう片方を同様に接着して完成! 完成したタイヤを装着したら、本格的なRCオフロード走行が可能となります。

アルティマRB6.6レディセットはRCオフロードデビューに最適で、かつ今回の例のようにその路面に適したタイヤに変更するだけで本格的なサーキット走行も存分に楽しむことができる最高のパッケージです! 走行性能を変える豊富なオプションパーツも展開していますので、さらにグレードアップしてレースデビュー! なんてのもアリですよね。

楽しみ方は人それぞれですが、最初に購入した1台のマシンを末永く、そして、大切に楽しんでいただけることが私の望みでもあります。どうか素敵なRCライフをお過ごしいただければと思います。

本日のブログ担当はRC営業担当の坂本でした。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

KYOSHO RC BLOG

京商株式会社RCオフィシャルブログです。これまで皆様に閲覧いただいておりました「R/C CAR BLOG」、「SEA & SKY BLOG」、「MINI-Z開発室ブログ」の3つのブログを統合しました。引き続き、製品情報や開発情報、イベント情報などをお届けして参りますので、どうぞ暖かい目でよろしくお願いします。

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