今回は、エンジンカーのボディに給油口を開ける方法を紹介します。
RCカー開発担当の宮崎です。
エンジンカー用のボディの場合、フロントのウィンドウとサイドのウィンドウに穴を開けるのが一般的ですね。
最初に、“どうしてエンジンカーはボディに穴を開けるのか”を説明します。
RC用のエンジンは空冷式といって、エンジン本体に空気を流すことで冷却をしています。
そのため、下の写真を見ていただいてもわかるようにエンジンには多くのフィンが付いていて、少しでも多くの面積を空気に触れさせて冷却をしようというものです。
そのため、エンジンの前方……つまり、ボディのフロントウィンドウに穴を開けることで、ボディ外の冷たい空気をエンジンに当てて冷やそうという考えです。
そして、入れるだけではなくボディ内の空気を抜く場所を作ることで、エンジンに空気がさらに当たりやすくなり、冷却をより促進させます。
穴を開けたボディと開いていないボディではエンジンの温度が数十℃も違います。
温度が上がらないということは……
もう少しスピードアップが可能ということですね。
では、作業に入りましょう。
まず、用意するのが『サークルカッター』と呼ばれるものです。
京商では『R246-8181 OLFA コンパスカッター(替刃2枚付)』 を¥600で取り扱っています。また、ホームセンターでも同じものが手に入りますので、1本持っていると便利です。
ただ、このままでは少々使いにくいので、私は下の写真のように加工しています。
RCでは大きくても直径50mmくらいまでの穴しか開けないので、必要のない後ろ部分をカットしています。こうすることでフロントウィンドウの穴開けを行う際、サークルカッターのおしり(黄色い部分)がボンネット部に当たらなくなるので、よりスムーズに円を描くことができます。
ちなみに、今回は京商カップのレギュレーションに合わせて穴径は40mmでカットします。
穴を開ける位置が決まったら、中心の針をしっかりとボディに押し付けます。
そして、最初は軽くスジを付けるくらいの力で何周か円を描きます。
次に、もう少し力を入れて数周円を描きます。
ツメでこすって引っかかるくらいまで作業します。
よくあるのが、このまま最後までサークルカッターで切り落とそうとして力を入れすぎてズレて失敗してしまうケースです。なので、ここでこの作業をやめます。
次に、円の中心付近にリーマを使って穴を開けます。
適当でOKです。
そして、その穴から円周に向かってハサミで切れ込みを入れます。
今回は、切れ込みを6箇所入れました。ここでの注意点は、切れ込みが円から絶対にはみ出さないことです。
最後に上から指で押して上げれば、パキッときれいに割れてくれます。
このままでもいいのですが、軽くサンドペーパをかけておくとなお良しです。
ペーパーは#400くらいでいいでしょう。
せっかくキレイに塗装したボディでも穴開けを失敗しただけで気分が凹みますよね。
私も以前は曲線バサミなどを使って開けていましたが、仕上がりはあまり気持ちのいいものではありませんでした。
この方法は失敗が少なく、きれいに仕上がるのでオススメします!
皆さんもぜひ試してみてください。
では、また次回。
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