FAZERラリーコンバージョンセット出荷~からの新製品!

 ↑の車の話は、ブログの後半で!


まずは、お待たせしました!

いよいよFAZERのラリーコンバージョンセットが出荷されて、すでに手に入れた方もいるようですね。


ありがとうございます。

RCカー開発担当の宮崎です。


昨年末は量産部材を組み込んで色々な場所で走り込み、ある程度基準ができたのでセッティングがよく分からないという方は参考にしてみてください。


ここではオフロードラリーを前提に説明していきます。


まずはダンパー。


最初に組み立てる前の注意点。

すごい重要です。


各パーツをランナーから切り離しますが、ココ適当にやってはいけません。

特にピストンとOリング部分のカラーは注意が必要。

写真の〇部分に出っ張りが無いようにきちんとカットしてください。


もし、バリがあった場合は軽くヤスリをかけてください。


まずはチェック


ピストンをシャフトに組み付けてケースに差し込み上下に動かしてみます。

もし、ひっかかる感じがしたらピストンの外周にヤスリをかけてひっかかる感触がないようにします。


プラスッチックの部品は、金属製の切削部品に比べると真円の精度が高くないのでこういった作業が必要な場合があります。

※写真はヤスリの目が粗いですが、最終的には細かい番手で仕上げてください。


次にOリング部分のカラーをケースに入れ、逆さまにしたときに自重で落ちるか確認します。

落ちてこないようであればこれも外周にヤスリをかけてください。


でもガタガタにならないように注意してください。


しつこいくらいココはきちんと作業してください。


これで下準備はokです。


これをやるとやらないのでは、サスの収束度合が変わってきます。


セット付属のプラダンパーの標準のピストンはΦ1.2の5ヶ穴です。


オイルは#400~#450から始めると良いでしょう。


組み方は説明書の通りでok。


スプリングは何回かモミモミして縮めてから組み込みましょう。


新品の状態と数回縮めたスプリングでは全長が変わるためです。


そのまま使用すると一度走行した後に車高が下がってしまいます。


そしてココも重要。


FAZERはリバウンド量の調整をダンパーの長さで決める仕様です。


写真のシャフトの寸法で、フロントが18mm、リヤが29.5mmがどこでも安定した走行が出来ました。


これを基本セットとして色々と試してください。

車高は16~17mmに設定すると安定していてバランスの良い仕様です。


スプリングアジャスターを回して調整してください。


ここでちょっと注意点。


ギャップが大きく、それに対応するために車高を上げ過ぎるのは、あまりオススメ出来ません。


リバウンド量が減ってしまうのでかえって安定感を欠きます。


ラリーは、アームが短くタイヤが小さいこともあり、いくら車高を上げても路面とシャーシの干渉を防ぐのはほぼ不可です。


ギャップがものすごくあってリヤのリバウンドがもっと欲しい場合はリヤのダンパーエンドを別売のLA43Bに変更してください。

標準のものより2mm長いのでその分リバウンドを大きく取ることができます。


アッパーアームとデフカップが干渉するギリギリまでリバウンドを増やすことは可能です。


ただロール量が増えるので、ふらつく感じが出るので少し運転が難しくなります。


少し先になってしまいますが、オプションの少し硬いスプリングも予定しています。

コンバージョンセットには最もソフトなものを採用しています。


オプションスプリングは、この時期特有の湿って重たい路面でいい感じなのでもう少々お待ちください。


次にデフ。


まずはレディセット標準のグリス仕様は、作動が柔らかく運転しやすいのですが、コーナーリング中のギャップでトラクション抜けしやすくスピンすることが多々あります。


その場合、グリスの代わりにシリコンオイルの#2000を前後のデフに入れると安定感がグッと上がります。


ギヤを4ベベルにするとさらにトラクション抜けしにくくなります。


さらに安定感が欲しい場合はフロントを#4000にします。


フロントの引っ張る力が上がるのでパワーを入れている時の安定感が上がります。

少々旋回性が落ちますので両方試してお好みを探してみてください。



もうワンランク上のオススメは、前後ともボールデフにしてしまうのが一番です。


運転しやすくタイヤにトラクションが確実に伝わり重量も軽いので速く走ることもできます。


デメリットはギヤデフに比べてメンテナンス頻度が多くなることくらいです。


メンテの頻度が高いといっても先日テストしてみたのですが、40パックくらいノーメンテでも問題ないレベルでした。


毎週走らせている方でなければ数か月分の走行量と思うのでそこまでメンテ頻度を気にすることもないのかなと思います。


ダンパーとデフの話でかなり長くなってしまいましたね・・


もう少し踏み込んだ内容は次回にしましょう。


基本のセッティングシートを京商のHPにアップしておいたのでご参考ください。


今後はもう少し突き詰めたセッティングシートも公開します。



おまけ1

先日、正式に発表された『アルティマSB ダートマスター』です。



今まで内緒にしてましたが、この車も去年の春からサーキットや走行会でこっそりとテストしてました。


エントリーモデルやヴィンテージ系でオフロードラジコンを始め、少し物足りなくなったけど近代ハイエンドバギーはちょっと・・

なんて方や走行会がメインな方にピッタリのミドルクラスバギー『アルティマSB ダートマスター』です。


※『SB』はSports Buggyの略です。


スポーツとは言ってもベースは、かつての選手権マシンのアルティマRB5なので、サーキット走行も楽々こなします。


RB5をベースに材料を見直しシャーシロールを誘発させた結果、メカニカルグリップが向上し安定感が増しています。


特に土の路面では、リヤモーターのどっしりとしたグリップ感で余裕のある走行が楽しいですね。


3月に発売の予定です。


詳細はまた今度!




おまけ2

もうひとつ。

1/8スケールの電動オフローダー『INFERNO MP10e TKI2』。


こちらは2月に発売開始です。


こちらはバリバリのサーキットモデルです。


走りの性能はもちろん、ちょっとやそっとでは壊れないタフさも売りです。


オフロード最強マシンで一度は体験して欲しい車です。


メッチャ面白いですよ!



では!

KYOSHO RC BLOG

京商株式会社RCオフィシャルブログです。これまで皆様に閲覧いただいておりました「R/C CAR BLOG」、「SEA & SKY BLOG」、「MINI-Z開発室ブログ」の3つのブログを統合しました。引き続き、製品情報や開発情報、イベント情報などをお届けして参りますので、どうぞ暖かい目でよろしくお願いします。

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