皆さん、こんにちは! 京商SS開発担当の浜崎です。
毎週金曜日は飛行機、ボート、ドローンレーサー関係の話題をお届けします。
先週に引き続き、今週もハイドロプロの組立ての続きからテスト走行までをご紹介します。
この船体で全日本選手権の予選で参考タイムを……と思っていましたが、全日本本戦にチャレンジする選手が現れましたので気合いを入れて組立て、セッティングをしていきたいと思います!
では、先週は各部の接着工程と船体の穴加工まで終わりましたので、次はターンフィン、ラダー周りの取り付けから進みます。
ターンフィンは、そのままだとエッジが出ていて怪我をしそうなので先端をヤスリで少し丸くします。
こんな感じです。走行性能には影響しませんので、安心してください。
次に、ターンフィンホルダーを船体に取り付けます。
こんな感じに。と、写真では何事もなく簡単に取り付けたように見えますが、実はこの部分、非常に難しい作業なんです。なぜかというと……。
ホルダーを固定するビスを船体内側から見ると、一番奥のメチャクチャ狭いところにビスが見えます。
これにナットを締める? え~、指届かないし。無理じゃん?
と思われるかもしれません。しかし、京商のキットなどに付属しているコレを使えば締められるのです!
そう、十字レンチ。レースに参戦している人はあまり使わないかもしれませんが、小さいので、工具箱に入れておくと重宝します。
使い方は、写真のように先にナットを入れておきます。
次に、ナットが落ちないように船尾を上に向けて十字レンチをビスの付近に押し付けます。
この状態をキープしながらビスを締めていくと、簡単にナットを締めることができます。
この要領で2本のビスを少し緩めに締め込みます。まだキツく締め込んじゃダメですよ!
さて、ここでまた先ほどの写真に戻ります。ターンフィンホルダーは角度が変えられるようになっていますので、写真のようにターンフィンが船底のV角度に対して直角になるように取り付けます。
横から見るとこんな感じ。ここで、しっかりとビスを締め込んでホルダーを固定します。
次にラダーを組み立てます。写真ではラダーも何事もなかったかのように付いてますが、
ここにも、ちょっとしたコツが要ります。
まず、先端が曲った薄いペンチを使ってビスをつかみます。ワッシャーも忘れずに。
普通のラジオペンチでも代用できそうですが、角度を調整できるのでこういった工具がよいです。
これを船体内側にそ~っと入れていき、
こんな感じにビスを2本とも通します。
ここまでできたら、ラダーブラケットを固定します。
ラダーは写真のように可動し、指を離したら自重で元に戻り、なおかつガタが最小限になるようにビスを締め込みます。
ラダーにOリングを取り付け、吸水用のシリコンチューブ、リンケージ用のブーツを付けたらひとまずテール周りは完成です。
次は、キットには付属していないのですが、あれば安心の不沈材を入れます。
ホームセンターで水道管の断熱用に売っている直径50mmくらいの発泡パイプを使います。
150mmと300mmの長さに切って船首に押込みます。
こんな感じです。
これで万が一走行中にハッチが外れたり、ぶつけて船体に穴が開いても沈みません。
No.36106 KRF KS-MP30S BLS デジタル小型サーボ 税別: ¥13,000
ラダーサーボは別売なので、京商のKS-MP30Sサーボを使います。なんと、ブラシレスサーボです。
クイックな船体にぴったりです。
サーボセーバーも付いてるので使います。
真ん中の穴を3.0mmに広げて、ここにロッドストッパーを取り付けます。
No.W0143 アルミカラー(3mm厚/ブル-/6Pcs) 税別: ¥450
サーボマウントの高さが若干合わないので、別売の3mm厚のアルミカラーを使います。
(写真は赤いカラーですが、売っているのはブルーとガンメタです。)
それに伴って固定ビスもM3x6からM3x10キャップビス(写真右)に変更します。
リンケージロッドを曲げて写真のように取り付けます。
ESCを取り付けて、水冷シリコンチューブを配管し、受信機を取り付けたら完成です!
船首に回収用クリートを忘れずに!
ラダーの舵角(エンドポイント)は、左40/右30 くらいで走らせてみてから調整します。
さて、テスト走行の様子を動画でご覧ください。
最初に走らせた時に波で跳ねた時の姿勢が前下がりだったので、ラダーサーボの横に60gのウエイトを追加しました。
かなり風が強い中でのテストでしたが、なかなかのスピードです。
ターンもクイックですね~。
この時は3S 3700mAh Lipoバッテリーを搭載して、およそ75km/hくらいの速度が出ています。
波が無ければもう少し伸びそうです。
これなら、400m周回レースで28秒台は出せそうな気がします。
予選は7月なので、4S LiPoでのテストやプロペラのチューニングも含めてもう少し煮詰めていきます!
では。
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