ルマンカップ 初代TQ&優勝! 高麗氏の車両を徹底分析!

R&Dグループの古屋です。

毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。


さて今日は、2月5日にグリーンパークスピードウエイで開催された第1回ルマンカップで見事TQ & 優勝を収めたレジェンド高麗氏の車両を徹底的に分析したいと思います。



その前に、、、

KYOSHO CUPの新シーズンのレギュレーションが正式発表されました。


チーム戦をこよなく愛してくださっている皆様、チーム戦は継続します。是非、しばらく休眠しているお仲間を呼び戻してください~

そして更にFW-06チーム戦を追加致しました。パチパチパチ・・・


FW-06チーム戦の狙いは、もちろんエンジンカーを最近始めた方。とか、久しぶりに再開される方などへ、ご参加の間口を広げる事ですが、未経験者や経験が浅い方どうしでチーム戦に参戦するって、なかなかハードルが高いと思います。


ですので、チーム戦に出ているベテランの方が、ご家族や友人、知人、職場のお仲間とチームを組んで、もしくはチーム監督として新人チームの育成をエンジョイして頂ければ最高だと思います。


しかし経験の浅い方に限定している訳では有りません。KYOSHO CUPのベテランの方どうしで、ご参戦して頂いてもOKです。


代表権は無く、土曜日開催ですので、V-ONE R4のチーム戦にご参加される方々で、前日にウォーミングアップがてら出て頂くのもOKです。


その時にに2つお願いがございます。1つはレースを思いきり楽しんで頂く事。WBCの大谷選手みたいに自らが参戦を楽しむ姿こそレースの入門者に刺さると思います。


そしてもう1つは、入門者や経験が浅い方がいたら優しく見守ってください。決してあれはダメ、これがダメ、このタイヤがダメ・・・、ダメ出しは無しでお願い致します。


FW-06チーム戦が入門者にもベテランの方にも楽しめるレースになれば幸いです。

私もどこかの大会でFW06チーム戦に参戦してみたいです(笑)


では今日の本題ですが、今回は高麗さんにレースを終えたままの車両をそのままお預かりました。レースで走ったままです。



ワクワク・・・


リアのサイドダムには道上さんのチームドラゴのロゴが・・・


かっこいいい~

そしてコックピット横にはいつも通りJ. Komaの名前が貼られています。


人形はEP 4WDから引き継いでいるので、年期を感じます。

では、ボディを外します。


配線も綺麗にまとめられています。

チェーンはとても緩めです。

チェーンの張りの事はよく聞かれる質問ですので、色々なアングルをご用意しました。

チェーンを軽く押すとこんな感じです。


チェーンの張りについてご本人曰く、短めだと転がり抵抗がある感じで好きじゃないです。シャーシが駆動力で前後方向にしなった時でも張りによる駆動変化が少ない長めが好きです。とのコメントです。

下にたるませると地面に10cm位が干渉します。

チェーンの真上のプレートはチェーンで削られています。


しかし高麗さんが意図的に削った訳ではないそうです。私の車もここまでではないものの、同様に削れてました。。。


開発担当浜崎さんの見解ではチェーンのたるみがブレーキ時に一気に戻りこの部分に干渉し削れてしまうのではとの事。


まず高麗さんと言えば小径タイヤのレジェンドな訳ですが、なんとなんと今回は高麗さんが袋から出した状態の最大直径のまま走らせたとか・・・


まず8分レースを走り切った後の直径を見てください。

右前は46.3mm

左前は46.1mm

左側が0.2mm小さいです。

去年のファントムミーティングでは42mmを切ってましたので直径で4mm


右後ろが51.7mm


左後ろが51.8mmって・・・


時計周りの大きなサーキットですので左が多めに減る訳ですが、0.1mmですが何故か左の方が大きい不思議な現象です。


以前組間違えてたアクスルですが、今回は大丈夫でした(笑)


高麗さんに使用したグリップ材を尋ねました所、予選1-2は黄色です。


3回目でオレンジ使ったらフロントの感触良くて、一回転倒しても17周入りました。


気分良くて攻め過ぎちゃいました 笑笑

転倒無ければあと1.5秒は行けましたね

ただ、オレンジは決勝失敗でした。


路面が上がって食い過ぎて失速感がありました。路面上がったら黄色が良いかと、、、

との事です、ご参考まで。




続いてフロントナックル部のガタですが、やはり今回もきっちりと、ほとんどガタが無く組まれていました。


スプリングテンションは1Gではスプリングがほとんど沈み込まない感じですが、いたって普通に組まれている印象です。

しかし、ナックルを更に分解してみると、ここで一つポイントを見つけました。


OPTのダブルベアリングを使用する時はM6X8X0.5ワッシャーを省きますが、

高麗さんは外側に片側2枚M6X8X0.5ワッシャーを入れています。


つまり通常より片側1mmワイドトレッドに組まれています。

以前のEP 4WDはスルスルに組まれてましたが、今回のEXTのデフはスムーズですが、スルスルではなくほんの少しテンションを掛けている状態で組まれてました。

サーボセイバーはキット付属の物が説明書通りに組まれてました。


サーボの前後位置は写真の通りです。

トー角はややトーアウトです。

フロントは大径タイヤに合わせてオプションの0.5mm車高調整プレートが3枚入ってました。

リヤはスペーサーなしでライドハイトアジャスターがホイールベースが長くなる向きで車高が下がる向きで組まれていました。

続いてオイルダンパーです。


オイルは#300を使用したそうです。

こちらはセッティングの時間が無くて色々を試せず、浜崎さんのおススメとの事です。

中を分解してみましょう。

YKW011 スパナ (5.5-7.0) が便利です。7mmで外します。


ピストン手前にアルミカラーが挿入されています。

厚みは2.5mm。(外径は5mm)何用?かは不明・・・



これによりリバウンド側(伸び側)を規制しています。


本人曰く、ただ、もうちょい接地感増やしたいので、ダンパー内にストローク調整用のカラーを入れてリバウンドを規制してますとの事です。。。

ボディです。リアはカットライン通りに切っています。

リアのホイールハウス後部にポリカーボの破材で自作のステフナーが付けられています。これはグリーンパークの長い直線で、タイヤ径が大きい時にボディが巻き込みタイヤと干渉してしまい、ぶんぶんと音を立てて失速してしまう現象が有り、現場で対処しました。


私も全く同じ症状で、高麗さんにポリカーボの破材をもらって対処しました。写真はタイヤが干渉した跡が生々しく・・・


今回のウイングは通常のカットで使用されていました。



如何でしたか?


今回の高麗さんの車は数日前にEXTに切換えて練習して2回目でレース参戦と言う事も有りほとんどが取説通りに組まれていましたが、ばらしてみてやはり几帳面と言いますか、一つ一つ丁寧に組んでいるなあと改めて感じました。


1mmワイドトレッドとリバウンド規制のダンパーは是非私も試してみたいです。


それとKYOSHO CUPに是非高麗さんも参戦して欲しいな~



今日はこれまで。

ではまた、次回をお楽しみに!


KYOSHO RC BLOG

京商株式会社RCオフィシャルブログです。これまで皆様に閲覧いただいておりました「R/C CAR BLOG」、「SEA & SKY BLOG」、「MINI-Z開発室ブログ」の3つのブログを統合しました。引き続き、製品情報や開発情報、イベント情報などをお届けして参りますので、どうぞ暖かい目でよろしくお願いします。

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