みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
開発担当の杉本です。
本日は定期的なメンテナンスの必要性についてお話したいと思います。
ここ最近、部品のテストのためFAZERを走らせているとガガガっと異音が聞こえてきました。特にコーナーの時に音がするので車を調べてみると…
前輪のユニバーサルスイングシャフトの一部が削れていました☹
FAZERシャシーキット標準装備の“TCユニバーサルスイングシャフトS”(FAW202)。
本来ならばシャフトにはきれいなスロット穴が開いているところですが、長らくグリスアップを怠っていたため金属同士で摩耗しスロット穴の途中に半円状のくぼみができていました。この状態ではステアリングを切ってコーナーを走行する際に異音がするのも理解できます。
思い返せばシャシーキットを組んで以来、この部位に関してはメンテナンスができておらず放置状態でした。約半年もの間、グリスアップなしで開発テストやレースで酷使されてきたのでこのように削れてしまったのでしょうね…
その日は新品へ交換し異音は無くなりました。以下、ご参考までに新品との比較画像となります。(左:新品、右:交換品)
この部分へ使用するグリスとして、“HG ジョイントグリス 96508”がお勧めです。
ふき取り後の写真を忘れましたが、車へ組み戻す際には余分なグリスはふき取ってくださいね。ユニバーサルスイングシャフトが今回のような状態だと走行時の異音ほかに、駆動ロスにもつながるのでレースだとラップタイムが落ちてしまいます。普段から気に掛けることが少ない部位かと思いますが走行前に一度確認してしましょう。
更にメンテナンスのポイントをもう一つ。
赤色のアルミ削り出しハブについてですが、2.5x14ピンを挿す穴位置があと2か所ありますので、定期的にピンの位置を変更することもお勧めします。長期間同じ位置で使用すると、穴が摩耗し変形することがあります。(本来であれば真円の穴ですが、今回私のFAZERでは楕円になっていました…)グリスアップついでにピンの位置も挿し変えてあげることで、ユニバーサルスイングシャフトを長持ちさせることができます。
FAZERをお持ちの方で今回ご紹介した部分のメンテナンスがまだお済でない方は、ぜひこの機会にチェックされてみてはいかがでしょうか。少し地味な作業かもしれませんが、メンテナンスを通して車の異常に気付くこともありますので、定期的に状態を確認してあげてくださいね。
それでは、本日は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
0コメント