皆さん、こんにちは。
R&Dグループの古屋です。
毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。
さて、今回は久しぶりにアウトローランページを題材にリンクサスのポジション変更のご紹介をしたいと思います。
以前もご紹介しましたが、私が担当しているアウトローランページは実車のアメリカでさかんに行われている競技用のトロフィートラックをモチーフに設計した1台。今までありそうでなかったフロントダブルウイッシュボーンサスペンションにリアはアクスルをリンクサスでつないだ、ラジコンではとてもめずらしい構造のトラックです。
一見、岩を登るクローラーに似た雰囲気ですが、残念ながら2WDなので岩登りにはあまり向きません。
このクルマはパワーがある15ターンモーターを装備して、軽快にダートを実車チックに走らせて楽しむ設計です。
しかし、4WDと違ってあえて実車と同じ2WDを採用しているため、パワーコントロールが難しく、パワーを少し入れ過ぎようものならすぐにスピンしてしまうところがとても難しく、2WDならではの奥深さでもあります。
このクルマの特徴は、思いっきり重心が高いのでものすごくロールします。それが、なんとも実車チックでおもしろいのです。
工場出荷時のノーマルでは実車同様に中央から後ろに並行にリンクサスが伸びていますが、このリンクサスの取り付けを並行から斜めに変えるポジションが選択できるのです。
斜めにすることで、クルマの中央付近から放射状に伸びるかたちになり、リアのロールの特に初期の傾きが滑らかになり、オーバースピードでのコーナー進入時の転倒も若干ですがし難くなります。
ポジション変更には5mmのカラー(OL007-3) 2個 とM3×15mmボタンヘックスビス(M3X15mm キャップスクリューでも代用可) 2本が必要です。5mmカラーは市販のアルミ製のカラーの代用でもOKです。
リンクサスを外します。リンクサスの取り付け向きを180度ひっくり返して使いますので、いったん完全に外します。 メカボックスを外します。
リンクサスホルダーを取り外し、写真のポジションに取り付けます。
ダンパーもポジションを変更します。ダンパーの上部を固定しているM3x20mmヘックスボタンビスと10mmカラーを取り外します。
画像の位置にM3x15mmヘックスボタンビスと5mmカラーで取り付けます。
ダンパー下のリンクサスアーム取り付けはノーマルと同じ穴(5つの穴の中央)に固定します。
これで組替え完了です。
走らせた感じは、それほどドラスティックな変化はありませんが、確実にハンドルを切った時のフィーリングに変化を感じます。
このポジションの方がリアがふんばる感じ(よりグリップ感が得られる)がします。
参考までに、私はセッティングでボディの後部にウエイトを60g積んでいます。やはり2WDですので、リアに荷重をかけることでリアグリップが増してクルマが安定します。
簡単にできますので、アウトローランページをお持ちのユーザー様はぜひお試しください。
では、次回もお楽しみに!
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