皆さん、こんにちは。京商SS開発担当の浜崎です。
今回のブログは最近お問い合わせが多い、発売したばかりの「オプティマミッド'87世界戦スペック」のボディ塗装色の調合についてお伝えします。
上の写真はオプティマシリーズの生みの親である粉川選手が実際に1987年の世界戦で走らせた当時モノですが、ホンモノが今では若干色褪せている事を考慮してボディを塗装しました。
製品パッケージの撮影モデル(タイトル写真のもの)は、いつもの様に片野君に頼んで塗装してもらいましたが、走行撮影用は自分で塗るつもりでしたので、まずはホビーショップやホームセンターなどにそのまま塗れるスプレーカラーは無いかな~と物色してきました。
幾つか似た様な色が有ったので試しに塗ってみましたが、濃すぎたり薄すぎたりとなかなか良い色が有りません。
この写真はアサヒペンのアクリルスプレーで一番近いと思う色で塗ったものです。ホイールに比べてだいぶ白っぽい感じです。結局、缶スプレーは諦めて調色する事にしました。
まずは手持ちの白、青、緑のアクリルカラーを少量混ぜて様子を見ました。しかし、3色のバランスで微妙な色合いを調整するのがとても難しく、さらに元の色も良くなかったのか暗~い色になってしまったのでこれも断念。ネットで検索してアクリルカラーのそれっぽ~い色を探していたら、有りました!!
MR HOBBY社さんの水性ホビーカラー「H-46 エメラルドグリーン」です。
これに同じくMR HOBBYの「H-1 ホワイト」を混ぜるといい感じになりそうでしたので早速2瓶づつ注文。
そして、ポリカボディにアクリルカラーを塗る際に必要なプライマーも一緒に頼みました。プライマーはポリカ用スプレーのクリアーでも良いのですが、試しにABCホビー社さんのRCボディプライマー/160mlを購入。
全て揃っていよいよ作業開始です!
まずはボディとウイングをカットして中性洗剤で洗い、綺麗に乾かします。この辺は取説通りなので写真は割愛します。
そしてボディプライマーの缶を少し温めます。(ドライヤーやお湯を使います。)
ボディとウイングが乾いたら、塗装面にプライマーを薄くひと吹き。乾いてきたらもうひと吹きと薄く4回くらいに分けて塗ります。
ここは写真を撮り忘れてしまいました・・・。
プライマーが乾くまでに塗料を混ぜていきます。
用意するのは、下記の通り。
●計量用の精密量り(今回は配合比を量るために用意しました。
●調合用カップ
●色見本となるホイール
●調合用さじ
●塗料
●シンナー
まず、量りに調合用カップをを載せて0点を合わせます。
次に白をとりあえず5g調合カップに入れます。
そして、白にエメラルドグリーンを少しづつ混ぜていきます。
とりあえず1g混ぜてみます。
ホイールと比べると、まだ白っぽいです。
見比べながらもう少しエメラルドグリーンを足していきます。
だんだん近い色になって量りが8gになった所で何か良い感じになったのでホイールに少し塗ってみます。
ほぼ同じ色になったのでこの比率で良さそうです。
比率は白5:エメラルドグリーン3で、およそ60%:40%の比率です。(正確には62.5%:37.5%)
8gではボディを塗るのに足りなさそうですが、エアブラシで塗る場合はシンナーで倍に希釈するので結構増えます。
今回使ったエアブラシはプラモデル用です。
バギーのボディはそんなに大きくないのでこれで十分です。一度に厚塗りしない様に気を付けながら吹き付けます。特にウイングの隙間は少しずつウイングを広げながら塗る様にしてください。今回はこの量でボディとウイングを3枚塗る事が出来ました。塗料が乾いたらデカールを貼ってこんな感じ。
走行後に写真撮ったので少し汚れてますが気にしないでください・・・。
そして走りの撮影は茨城県鹿嶋市にある「かしまRCサーキット」さんにお邪魔してJJアルティマと一緒にパチリ。
この他にもアメリカで撮影した京商のオフィシャルPVに使ったボディもこの色で塗りました。この動画では粉川さんが組立について詳しく解説していますので是非ご覧ください。
パッケージカラーを再現したい方はこの記事を参考にして是非チャレンジしてみてください。
では。
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