皆さん、こんにちは。
R&Dグループの古屋です。
毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。
先々週、久しぶりにKYOSHO CUPのレース運営に行ってまいりました。
GPオープンクラスとバギークラスの一般クラスの参加者が増え、とっても盛り上がっていましたよ。
ジュニアクラスに参加のキッズも真剣な眼差し……
中でもバギークラスはダートホグのピニオン規制のためか、オプティマ、ジャベリンの参加者が増えていると実感しましたので、今日はそのおさらいと、さらにKYOSHO CUPの選手の皆さんのセッティングの傾向を検証したいと思います。
以前、KYOSHO CUPのアスファルト路面に合わせたセッティングを紹介させて頂きました。
過去ログはこちらです。
https://kyosho.amebaownd.com/posts/2520107
この時のセッティングから大きな違いはないのですが、やはりフロントはかなり硬いほうがよいと思います。私が紹介した軸にモリブデン系のグリス、またはHGジョイントグリス No.96508の塗布をお勧めしましたが、より硬くするためには、グリスが多いと柔らかくなってしまうため、塗布する量は可動部に少量塗布するようにしてください(前回の写真の量は少し多いと思います)。
アスファルトでの走行の場合、フロントのデフを硬くしたほうが運転が楽(アンダーステア)になりますので、楽なセッティングを希望される場合、フロントデフには#500000(50万番)のシリコンオイルをお薦めします。
タイヤとインナーは前回の書き込みを参照してください。特に、プロライン製のインナースポンジはとても効果的でお薦めします。
マッドバグのホイールをお使いになる時はリアホイールのナットを締めてもガタが出る場合がございます。左右に1.0mmのスペーサーを入れてご使用ください。
※TFW004 ホイールスペーサーセット(0.5/0.75/1.0mm 各2枚入)
オンロード走行の場合、オフロード走行よりもタイヤのトラクションが高くグリップしますので、サスペンション(スプリング、ダンパーオイルダンパー)は前後とも硬めにセッティングします。
ダンパースプリングに関しては、前回アスファルト路面に合わせてオプションのハード(ゴールド)をお薦めしましたが、障害物、特にお椀をすり抜ける際に硬いスプリングではひっくり返ってしまうため、柔らかめのスプリングのほうがよい結果が得られています。症状が該当する場合は前後ともキット標準のブラックに戻して頂くことをお薦めします。
また、GPカーの排気がアスファルトに乗ってくると決勝に進むにつれ徐々にグリップが上がります。路面のグリップが上がると清水インターの広い仮設サーキットでは、車速が高いままステアリングを切るコーナーがありますが、ステアリングを切った瞬間、車が横転してしまうことがあります。
この場合はキャンバーを付けて、車高をやや下げて重心を下げることで解消できます。
スプリングを柔らかくして車高を下げた時に悩みがあります。それはジャンプした時にシャシーの後端が路面に擦れてしまうことです。
特に、テールモーターのオプティマやジャベリンにとっては頭の痛い問題です。ですので、ダンパーオイルは#400~500程度の少し固めにします。
さらに、ダンパーシャフトにOリングを入れます。
フロント用は2個、リア用には4個入れます。
私が使用したのはOリング(P3/オレンジ) 10入り ORG03。価格は税込216円です。
スプリングを外した状態で仮装着しています。
ショックが縮んだ状態でシャシーの底突きしない高さでOリングがストッパーとなります。
リヤも同様にスプリングを外した状態で仮装着しています。
同じくショックが縮んだ状態でシャシーの底突きしない高さでOリングがストッパーとなります。
真横からみたカットです。
これでジャンプ着地時のシャシーの底突きによるモーターのずれは解消できます。
フロントタイヤはよく減ります。しかし、ブロックはアスファルトに突っかかることがあるので、レースでは適度に減ったタイヤのほうが走らせやすいです。
最終的に車高はこんな感じです。
前回よりも少し車高を落としています。
リアのサスアームは水平より下がっているのがおわかり頂けると思います。
選手の皆様、他にもっとよいセットがあったら教えてください。
みんなでシェアできれば嬉しいです。
来年のファイナルへの参戦を心よりお待ちしています!
では、皆様のご健闘をお祈りいたします。
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