キット版マッドワゴン装備のアルミダンパー

皆さんいかがお過しでしょうか?

開発担当の杉本です。

いよいよ来月3月にキット版マッドワゴンが発売されます。


キットには送受信機やモーター、ESC、サーボは同梱されておらず、ご自身でお好みのものを装備できる仕様になっており、部品に関してもレディセット装備ではなかった新部品がキット版には数々設定されています!今回はその中でもアルミダンパーについてお話ししますね。


まずなんといってもレッドアルマイト仕様で存在感がありますよね😊


車体向かって右斜め前方向からの写真↓

車体後方からの写真↓

存在感があるだけではなく、ダンパーの性能に関してもレディセット樹脂ダンパーのものと比べて向上しています。個人的に樹脂ダンパーの性能も十分良いと思っていますが、アルミダンパーに変えて走行させると驚くほど車体の動きが良くなります。


アルミダンパーの場合、なぜ車体の動きが良くになるのか少しお話したいと思います。(前提として、ダンパー装着前の状態でサスアームが滑らかに動く前提でお話します)


下にダンパーの断面イラストを貼り付けました。通常ダンパーが縮んだり伸びたりするとき、ダンパーケースと呼ばれる部品の中でピストンが上下に動きます。このダンパーケース内にはオイルが入るため、オイル自体の粘度やピストン穴の大きさ、数を変更することで、ダンパーの動くスピードを調整できます。


また、ダンパーケースとピストンの間にはわずかな隙間が存在します。このわずかな隙間を一定に保つことが、滑らかに動くダンパーを作る上で大事な要素となってきます。この隙間が狭くなると、ピストンがケース内壁を擦りながら動くことになるので、ダンパーの動きが渋くなることがあります。



今回のダンパーはアルミ削り出しで作られているため、樹脂ダンパーと比べてピストンとダンパーケースの間には安定した隙間が存在します。樹脂製ダンパーケースの場合、成型後金型から抜く際にケース内壁に若干のテーパーが必要になってきます。上の図でお話すると、ダンパーケース下側の内径が小さくなっていくイメージですね。このような理由で、ピストンが下に移動するときに隙間が狭まり、ダンパー自体の動きが渋くなることがある場合があります。


その点、アルミダンパーは削り出しでできているので、内径の変化は樹脂の場合と比べ少なく、安定してダンパーが動きます。また、樹脂に比べて気温変化による材料の熱収縮の影響も受けにくいので、様々な走行環境で安定した性能が期待できます。


起伏の激しい路面やジャンプを走行させるのも楽しいのですが、ここまでダンパーの動きが滑らかだと、平らな路面で加減速するたびに沈み込む車体や滑らかなサスアームの動きを見ているのも面白いですよ!


3月発売のキット版マッドワゴン、もしよろしければ皆さんもぜひチェックしてみてください!


それでは、本日は以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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