皆さん、こんにちは。RC営業担当の坂本です。
毎週水曜日はRCカーの話題をお届け致します。
今年も残すところ、あと10日と少しとなりました。毎年のことながら、この時期は年末商戦の入出荷が多く、日々バタバタと過ごしております。
当ブログをご覧の方も、年末年始の長期休暇に入られる方が多いのではないでしょうか。寒い日が続きますが、ぜひこの休暇を利用してRCライフを存分にお楽しみいただければと思います。
さて、本日はこちらのアイテムの話題となります。
もしかしたら、この写真を見てピンと来た方もいらっしゃるかもしれません。今年9月に開催された第58回 全日本模型ホビーショーの京商ブースにおいて、参考出品コーナーとして出展した新規ブランド『Gens ace』アイテムとなります。読み方は「ジェンズ・エース」です。
下の写真は、ホビーショー時の参考出品時のコーナー写真です。
Gens aceは、中国に拠点を置きホビーRC用バッテリーの生産を手がける『GREPOW(グレポウ)社』のRCバッテリーブランド名です。ちょうど20年ほど前の1998年に創業を開始し、今日まで性能に優れるニッケルバッテリーやリチウムポリマーバッテリーの生産を手がけてきました。なかなか聞き覚えがないという方もいらっしゃるかと思います。私自身もそうでした。
実は、有名なRCブランドがリリースしている競技用バッテリーをGREPOW社がOEM製品として世にリリースしているケースもあり、実際にこのブランドを知らずとも、実は気付かないうちに別のRCブランドのバッテリーを購入 → 実は使用していた……なんていうユーザー様も実際には多いかと思います。
そんなGens aceブランドのリポバッテリーを、来年2019年より京商にて正式に販売することが決定しております。なぜ、京商がこのブランド(メーカー)とビジネスパートナーとなり、リポバッテリーをリリースするのか? もちろん、複数の理由があります。
入門者向けの完成済みフルセット(レディセット)の電動モデルにはじまり、エキスパート向けの競技モデルのラインナップなど、京商は幅広いRCユーザーのニーズに応える多くのジャンルを毎年リリースしております。リリースする製品をユーザーに勧めていくうえで、一緒にお勧めできる動力バッテリーのラインナップを充実させたいことはもちろんのことですが、そのなかでも重要なことは購入したRCセットを安全に、安心して取り扱えなければならないことに尽きます。
何回も繰り返して走行させることはもちろん、また走行時のクラッシュケースも起こりやすいRCカーカテゴリーにおいては、安定したポテンシャルを長くキープすることも重要なポイントです。
生産元のGREPOW社はバッテリー製造後、すべてのバッテリーセルに対して充放電を繰り返して電圧、容量を記録するとともに、その結果を固有のバーコード(品質管理コード)ラベルとして各セルに貼り付けて管理。そして、バッテリーパックに使用されるセルの組み合わせもデータ化して個々に管理しています。バッテリーひとつひとつの検査結果を記録、追跡できる体制を整えることで、万が一、購入後に不具合が発生した場合でもこのデータコードによって、その要因を追求できるシステムを社内で構築しています。
事故や故障を可能な限り防ぎ、より安心して快適なRCライフをお楽しみいただけるよう、京商はGREPOW社とパートナーを組み、来年より正式に販売を開始することとなりました。
さて、やや前置きが長くなりましたが、京商が販売するGens aceリチウムポリマーバッテリーは、まず入門者向けにお勧めのストレートパックバッテリーのラインナップからスタートします。それが下のバッテリー。
4000mAhの2S(7.4V)のパックバッテリーとなります。コネクターは入門者でも取り扱いやすい”スーパープラグ”を採用。さらにバッテリーケースはハードタイプとなりますので、走行中のクラッシュ時の耐久性にも考慮されたつくりとなります。
そして、このバッテリーと同時に発売となるアイテムが下の写真。
”LiPoバッテリープロテクター”と呼ばれるアイテムです。なかなか見慣れないかもしれませんね。京商でも初めて取り扱うRCアクセサリーとなります。
これはリポバッテリーを充電する際に、このプロテクターを介して充電することによって、万が一誤った方法で充電を開始してしまった場合でも異常を検知して、過充電予防、過電流保護、高温保護等、異常検知をLEDランプで表示するとともに、充電を自動で中止する機能となります。
RC熟練者にとっては何でもないバッテリー充電作業ですが、近年のようにRC走行用バッテリーが多様化するなかで、以前と比べて入門者がバッテリーを取り扱う環境は複雑化しているのも事実です。RCの魅力に出会い、ホビーとして長く続けていくためにも、安全に取り扱うことができて、そのうえで楽しんでいただくことが重要です。価格も¥3,200(税別)とリーズナブルな設定であり、一度購入すればずっと使用できるアクセサリーですので、リポバッテリーの取り扱いにまだ慣れていない方は、ぜひ一緒に使用していただけると嬉しく思います。
・No,GAB4201 LiPo4000 ストレートパック(45C/7.4V) ¥4,800(税別)
・No,GAC0100 LiPo バッテリープロテクター(2-6セル/充電用) ¥3,200(税別)
さて、続いては下のバッテリー3種。こちらは純競技用のハイスペックバッテリーとなります。
上の写真の一番左のバッテリーから。こちらは、主に1/10スケールの電動ツーリングカー用のバッテリーとなります。
近年、世界中で主流となりつつあるハイボルテージタイプ(7.6V)の6000mAh仕様となります。競技用ツーリングカーでの使用を視野に入れていることから、適正な重量(約268g)かつ流行の低重心タイプを採用。ハイパワーな特性はもちろん、耐久性にも優れるバッテリーです。
そして、私も活動しているレースカテゴリー、1/10スケール 電動オフロード用の”ショートLiPo”バッテリーと、1/12スケール電動レーシングカー用の1Sサイズの薄型”2S LiPo”バッテリーです。
どちらも2Sタイプとなりますが、写真左側の少し分厚いバッテリー(ショートリポ)はハイボルテージ仕様の7.6V、右の薄型バッテリーは7.4V仕様となります。
競技用の電動RCカージャンルは大半が2S規定となりますが、カテゴリーごとのシャシー構造によって搭載に適したサイズや重量が異なるため、このようにサイズ別のリポバッテリーが世の中に存在します。
世界的に見ても、電動レースカテゴリーにおいて人口が多いとされる”1/10ツーリングカー” ”1/10オフロードカー” ”1/12レーシングカー”、そして近年ユーザーの多い”1/10ドリフトカー”にもマッチする3ラインナップを随時発売していきます。
また、この3つの競技モデルのリポバッテリーは、国が定める「電気用品安全法」の基準に適合する製品に該当するマーク”PSEマーク”を正式に取得しての販売を予定しており、現在急ピッチで準備を進めています。
RC競技シーンにおいても、より安全な環境であることが第一優先です。将来的にも現代よりももっと多くのRC競技者が増えることを願いつつ、京商は真剣に取り組んでいます。こちらの競技用バッテリーについては、来年春頃の発売を予定しておりますので、楽しみに待っていてください。
・No,GAB1201P PSE LiPo HV 5000(100C/7.6V/ショート) ¥8,800(税別)
・No,GAB1202P PSE LiPo HV 6000(100C/7.6V/LCG) ¥11,000(税別)
・No,GAB1203P PSE LiPo 3500(60C/7.4V/1Sサイズ) ¥4,800(税別)
そして、最後の紹介は下の写真。見慣れないカタチだとは思いますが、何となく想像がつきますでしょうか(笑)。そう、充電器です。
Gens aceが開発したDC12V仕様の2系統充電器です。
Gens aceブランドは以前よりリポバッテリーを中心に販売を行っていますが、実は専用の充電器はまだリリースされていません。このたび、Gens aceが第一号機として開発したサンプル充電器が上の写真となります。
このサンプル充電器はまだ京商に1台しか存在しない試作タイプですが、今月初めに開催されたJMRCA 1/10電動オフロードカー全日本選手権において、私が実際に使用したものです。
最近では、各社から非常にコンパクトな充電器がたくさん出回るようになり、一見すると「大きすぎる……」と感じるかもしれません。実際、私自身もそのように感じました。
しかしながら、実際に作業ピットに置いてみると縦に細長くスリムなカタチのため、思いのほか作業スペースがスッキリします。
DC12V仕様のため、100Vコンセントとの交換用の安定化電源が別で必要となりますが、2系統の同時充電が可能なほか、タッチパネルでの簡単操作、そして充電開始の際、バッテリーのセルバランスが崩れていた場合や、電圧が極端に低下しているようなリポバッテリーを検知し、充電前に自動修復作業を行って完了してから充電を開始するプログラムが内蔵されており、こちらも充電の安全面に配慮された仕様になっています。大会期間中も快適にバッテリー充電管理が行えました。
※上記画像は英語表記ですが、もちろん日本語表記にも対応しており、全6ヵ国語に対応しています。
先にも述べたように、Gens aceブランドは来年より、まずはRCカーアイテムからリリースを開始しますが、先々はRCプレーンやボート、またドローン用のリポバッテリーラインナップも予定しております。
順次準備しておりますので、こちらもぜひ楽しみにお待ちいただければと思います。
本日のブログはRC営業担当の坂本でした。
最後までお付き合い頂き誠にありがとうございます。
0コメント