Outlawシリーズ スタビライザーについて #2

皆さんいかがお過しでしょうか?

開発担当の杉本です。

前回はOutlawシリーズに設定されているスタビライザーそのものについてのお話でしたが、今回はスタビライザーの有無や線径を変化させた時のそれぞれ走行特性について書きますね。前回の内容をまだご覧になられていない方は、こちらのリンクからアクセスできますのでぜひ!


スタビライザーの効果を知るべく舗装路面でテストを行いましたので、その時の感想を書いていこうと思います。


まずは、一度すべてのスタビライザーを取り外してみました。結果、ステアリングを切るたびに車体全体がグニャグニャ動く、シャキッと走らない感覚でした。例えばコーナーリングからストレートへ侵入する際、ストレートに向けてステアリングを戻しているにも関わらず、車体姿勢はロールした状態からなかなか戻ろうとしないので、車体を思うような走行ラインに載せることが難しいです。さらにステアリングを切っていくと今度はあるポイントを境に一気に車体が曲がる傾向になるため、慌ててカウンターステアリングを当てるような状況になり、ぎこちない動きになります。


次に、この状態からフロントにだけスタビライザーを取り付けてみました。すると、先ほどの車体全体のグニャグニャ感は減り、全体的にシャキッと動くようになりました。


しかし、コーナーリングからストレートへ戻るときやステアリング切り返しで車体の動きがまったりしているのと、リヤ側の車体がロールしすぎて時々リヤタイヤの内輪が地面から離れてしまうことがありました。


これではリヤ側がロールしすぎているので、リヤにスタビライザーを取り付けてみました。すると、先ほどよりもさらにステアリング操作に対して車体が反応しやすくなり、まったりした動きはほぼなくなりました。また、リヤの内輪の浮きも抑えられ車体が安定して動くようになりました。


結果、Outlaw Rampage Proの場合、フロントとリヤのスタビライザーを同時装着した時が最も走りやすい印象でした。フロント側6-7割、リヤ側3-4割くらいの割合で、スタビライザーが車体の動き方に影響を与えているような感覚でした。このテストでは、フロントはキット標準、リヤはキット標準よりも一つ細いものを取り付けた時が最も気持ちよく走りました。ただこのセッティングは走行場所やタイヤの状況によって変化しますので、走行場所に合わせた硬さの選定をしていただけたらと思います。


また、少し細かいですが、スタビライザーの硬さをさらに微調整する方法をご紹介したいとおもいます。Outlawシリーズの場合、この調整ができるのはフロント側だけですが、ご参考までに。


スタビライザー両端にあるボール、こちらの取付位置を調整します。ボール位置をバーの端末に寄せるほどスタビライザーの効果は弱くなり、反対に端末から隙間を開けるほど効果は強くなります。最後の微調整が必要な方はぜひ参考にしてみてください。

※下の写真では左側が柔らかく、右側が硬くする調整方法になります。

最後に、最大限にスタビライザーの効果を発揮させるため、スタビライザーを固定しているロッドエンドとボール部分の動きがスムーズなことを確認しましょう。走行を重ねるうちにロッドエンドと樹脂製ボール間に砂等が入り込み、ボール部分の動作が渋くなることがあります。ここの動きが渋くなるとスタビライザーの動きが変わり、車体の動き方に影響が出るので、定期的に確認することをお勧めします。


以上、二回にわたりスタビライザーに関してお話ししてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。Outlawシリーズは2WDシャシーなので、一般的に4WDシャシーと比べてサスペンション廻りのセッティングの影響はより顕著に出てきます。スタビライザーも気持ちよく走るために重要な一つのセッティング項目なので、今回お話させていただきました。

少しでも皆様のお役に立てていれば幸いです。


それでは、本日は以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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