Li-Poバッテリー取扱いのまめ知識 Vol.2

皆さん、こんにちは。

R&Dグループの古屋です。

毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。


さてLi-Poバッテリーは充電時が最も危険性が高い事と、1セルが5.2Vを超えると発火する事、更に発火すると勢い良く約1M位の炎を上げる為、大変に危険である事をお知らせさせて頂きましたが、今回は第2弾。

※以前の記事はこちらから:Li-Poバッテリー取扱いのまめ知識!

今日はLi-Poバッテリーってどういう構造をしているの? を解説したいと思います。


ではまず、分解しちゃいましょ~

詳しくお見せしますので、絶対に皆様はマネしないでくださいね。本当に火事になりますから…


マッスルパワー4000のケースを分解します。

(完全放電を実施し、安全を確保して作業を行っています。)


ケースを割ると・・・ 中からラミネートチューブのLi-Poバッテリーが2セル(本)

が出てきました。こんな形をしているんですね~



ケース内にはウレタンのスポンジとシリコン接着剤で固定されています。


完全放電(ほぼ0V)している為、電圧低下時に内部が化学変化し、微量のガスが発生し少し膨らんでいます。

(完全放電している状態では発火する事は有りません。)


横から見たところ



端子の部分は・・・


正極板には赤の太いシリコン線と赤の細いシリコン線が半田付けされています。

負極板には黒の太いシリコン線と黒の細いシリコン線が半田付けされています。


更にバッテリーの単セルはこんな感じです。表側と裏側です。


開いた感じでパックされ、耳の部分を織り込んでいるんですね。



こんな感じに・・・

更にラミネートチューブを剥がすと中身はこんな感じに・・・


何やら白いビニールに包まった様な形です。

ここまでバラすと電解液の強烈な臭いがします…

では、さらにバラしちゃいます。


本邦初公開、マッスルパワーのバッテリーセルの中身です・・・

ちょっと解り難いのですが、グラファイトはマイナスに繋がっていて、正極板はプラスに繋がっています。セパレーターは長いビニールの様な物で、電解液に浸っていますが、このセパレータに正極板と負極板を交互に挟みこんで重ねて有ります。解りますでしょうか💦


こんな構造になっています。

これでバッテリーの構造はお解り頂けた事と思います。


次回もVol.3をお届けしますのでお楽しみに!

KYOSHO RC BLOG

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