皆さん、こんにちは。
R&Dグループの古屋です。
毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。
さて過去2回、EPファントム4WDのスペアパーツでEPファントム4WD Extのレストアを行い、今回は走行編をお届けする予定でしたが、日程の都合で走行ができておりません、ごめんなさい。
そこで今回は前々回に宿題となっていた「フロントスプロケットのワンウエイ」について、検証した結果をご報告させて頂きたいと思います。
左が当時物 右が復刻版
結論から先に申し上げますと、EXTのレストアを行う際に復刻版のフロントスプロケット(EF216)はご使用頂けない事が解りました。
おそらくEXTをお持ちの方は真っ先に変更したい部品だと思います。幾つか試してみましたが、全て同じ症状でした。
検証してみたところ、当時物のフロントスプロケット内のワンウエイベアリングは奥の方で噛むのですが、復刻版のフロントスプロケット内のワンウエイベアリングは奥では噛まずに手前の入口側で噛むワンウエイベアリングの為、EXT独特の右側のボール形状のフロントアクスルのピンポイントの接触面が復刻版のワンウエイベアリングでは噛まない事が解りました。
現在、まだEXTの復刻は未定の段階ですが、将来的にもしこの部分をクリアするにはワンウエイに接触するボール形状の部分を少し前にずらして奥に入らない様にお尻の出っ張りが伸びた形状に改良されれば復刻版のワンウエイベアリングはそのままで対応が可能になる事も解りました。
以上の結果から当時物のEXTをお持ちの方は復刻版のフロントスプロケット(EF216)は使えません、申し訳ございません。
当時物のフロントアクスルシャフトと当時物のフロントスプロケットを使用していますが、なぜかナックルを押してしまいサスがスムーズに動かない為原因を探りましたが、おそらくフロントアクスルマウントのベアリングハウジング部の寸法が微妙に異なる為と思われます。
対処としては#600の紙やすりを平らな台の上に敷いてお尻の部分を写真のように紙やすりに丸くあてて先端を0.5mmほど削りました。(意外と直ぐに削れました。)
スプリングを付ける前にキングピンのみ取り付けて上下にサスを動かしてスムーズに作動すればOKです。
キングピンの上下には2.6mmワッシャーを必ず入れてください。
少し画像が解り難いかもしれませんが、ワッシャーを入れないとネジが突き抜けてホイールシャフトに干渉してしまいます。復刻版はサススプリングを入れない代わりに分厚い2.6mmワッシャーを上下にそれぞれ入りれる設計ですが、EXTの場合はサススプリングの厚み分、通常の2.6mmワッシャー(厚みは0.5mm)がちょうど良いです。
このような感じでサスペンションがスムーズに動くようになったら、スプリングを入れて基通りに組み立てます。
ワンウエイに挿しこむ部分にはワンウエイグリスを忘れずに塗布してください。
基に戻して完成です!
次回こそ!レストア車の走行編をお送りしたいと思います。
お楽しみに!
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