『USA-1』懐かしい!そしてカッコいいですね!
RCカー開発担当の宮崎です。
今回は、静岡ホビーショーで発表された『USA-1』を紹介します。
長文ですよ!
まずベースとなったシャーシは、マッドクラッシャー・FO-XXでこれをベースにブラッシュアップされています。
シャーシは5リンク式のリジットアクスルでストロークが大きく走破性が抜群です。
・・・と売り文句っぽいことはこちらの公式webを見てください。
もう少し詳しく説明していきます。
まずは一番の売りであるボディ。
80年代終わりから90年代頭にアメリカの実車モンスタートラックカテゴリーで最も人気のあったチームのひとつである『USA-1』。京商でも当時このモデルをベースにエンジンverと電動verを発売していてとても人気があったのを思い出します。
ちょっとコレ見てください。
新型モデル(左)と当時のGPモデル(右)
新型モデル(左)と当時のEPモデル(右)
新型モデル(左)、旧GPモデル(中)、旧EPモデル(右)
右の旧モデル2台は同じボディを使っていますがシャーシが全く違うのでホイールベースが結構違っています。
旧モデルに対し新型は一回り以上大きくなり迫力を増しているのが分かります。
今回のモデルは当時の復刻ではなく新たに3Dデータを駆使し、ポリカのボディをベースにグリルやロールバーに樹脂パーツを使い実車を再現したnewモデルになります。
実車の雰囲気が出てますね。
ヘッドライトやロールバー上のフォグ、テールライトにLEDを仕込める工夫もしてあります。
特別な加工なしで比較的簡単に取付が出来ます。
※LEDは別売です。
ライトを点灯するといい感じに雰囲気出てますね。
トラック系のボディは、車重が重いので屋根を打つようなクラッシュの際にリヤのボディマウント穴に負担がかかり壊れることがよくあるのですが、USA-1はボディ裏側にポリカ板を挟んであり強度面も考慮しています。
フロントのバンパーも衝撃に強い材料を使っているので壊れにくくなってます。
こんな風にネジっても割れません。
次にパワー系。
電動verの方は、kv値を従来より300rpm/minも上げて別物になっています。
たった300回転と思うかもしれませんが、これを4セルリポの電圧をかけると・・従来のkv2000が29600rpm/minに対してkv2300は34040rpm/minと4440rpm/minも回転が上がります。
ちなみに『kv値』とは、電圧1vに対する1分間のモーター回転数のことを言います。この数字が大きいほど高回転モーターになります。今回は4セルリポなので3.7vx4セルとなるので14.8vで計算しています。
実際操縦してみると加速力が圧倒的で静止状態から一気にフルスロットルはほぼムリです。
ウィリーしまくりでグリップの良い路面ならその場でバックフリップ1回転出来ます。
これでも出荷状態ではESCのパワーを5段階中の3番目に設定してあります。まだ上に2段階あるので試してみてください。
そしてエンジンver。今回より25エンジンが新しくなりました。名称も『KE25SP2』となりエンジンヘッドのアルマイト色も変更しました。
基本的には従来のKE25SPと出力特性はそれほど変わらないのですが、スローの安定性が向上しています。
アイドリングが安定している、スローニードルの調整がシビアでないなど取扱い易さの向上ををメインにセッティングしました。
クランクケースの形状から見直しています。
電動ほどのドッカンパワーはないですが、3速ミッションを装備しているのでスムースな加速とトップスピードが味わえます。
スムースな加速とは言っても普通にウィリーする暴れん坊ですよ。カタログ記載の実測値でも電動より最高速度は速かったです。
シャーシは基本構造は変わらないのですが、現代のパワー系に合わせて駆動系と足回りを強化してあります。
具体的には、前後のセンタードライブシャフトをユニバーサルタイプにしクラッシュの際に脱落や曲がりを予防しています。
フロント側は2ピース構造で可変式になってます。またクラッシュにも負けないように肉厚にしてあります。
リヤ側も可変式ではないですが、ユニバーサルタイプになっています。
ホーシングも一見旧型と形状は変わっていないようですが強化されています。
今回の車の開発は本当に長かったです。
とにかく壊しまくりました。
例えば・・
フルスロットルで・・
ブロックに・・
オフセット衝突を繰り返して・・
壊れないようにしたり・・
10mくらい空飛んで・・
いろんな角度で落としたり・・
ハチイチバギーのコースで飛んだり転がったり・・
1~2分走ってパーツ変えるのに数十分みたいなことを毎週のようにやりましたね。夏場は河川敷で空調服を着てテストを繰り返していたらいつの間にか電熱服の季節になり・・・
2年近くやってたかな?
金型の改造や材料変更を何回やったのか覚えていないくらいです。
また、足柄の走行会では実戦テストもしてました。
ジャンプや接近戦でのクラッシュによる耐久性のチェックをしたりしました。
それ以外にも本来モンスタートラックはサーキットを速く走ることなんて考えてないものを、なんとかバギーにくらいついていけるようセッティングもしました。
例えばデフオイルをいくつも試したり・・
タイヤも周りに内緒で使ってました。このタイヤ、京商のモンスタートラックのタイヤでは一番グリップいいです。
3月にはパッケージと広告用の撮影でスタジオに3日間監禁され、また別日には千葉の海岸沿いで早朝から夜まで撮影とハードなスケジュールをこなしましたね~(涙)
ホビーショー前にはパッケージのサンプルも出来上がってきました。
デカい!
そして先月の静岡ホビーショーで無事発表することが出来ました。
ちょっと思い出話しになってしまいましたが、いいものが出来たと思います。モンスタートラックは好き嫌いがはっきり分かれますが、結構楽しいので一度味わって欲しいですね。
今後は遊び方などを紹介していけたらいいなと思ってます。
モンスタートラックは広い所でアクセル全開で遊んでいる人が多いですが、違った遊び方をしている人達もいるみたいです。
アドレス貼っておきます。
個人的にはこういった遊び方も好きですね。
では!
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