ビンテージシリーズ開発担当の古屋です。初投稿ですが、どうぞよろしくお願い致します。
就任早々、まずお詫びしなければなりません。
ターボスコーピオンですが、当初の2016年11月発売予定から遅れること4ヶ月・・・
諸事情により工場を移設することとなりまして、やむなく発売を延期させて頂きました。
新工場での生産も無事に完了致しまして、3月下旬にようやく発売することができました。
心待ちにして頂いておりましたお客様には大変ご迷惑をおかけ致しまして、誠に申し訳ございませんでした。
今日は広告やHPでは紹介しきれない細部のこだわりをご紹介したいと思います。
こだわりは何と言ってもオイルダンパーです。スコーピオン、ビートル、トマホークは直径10mmでしたが、ターボスコーピオンはオプティマと同様の直径12mmの大口径オイルダンパーを標準装備しています(長さはオプティマと異なります)。
オイルダンパーにはオイル漏れを防止する透明のショックガスケットを使用しておりますが、なぜ今時Oリングを使わないのですか? そこまで再現するの? と、たまに聞かれます。
確かに当時のメカニズムを再現しているのですが、それだけではなく、実は機能的にもメリットがあるので採用しています。それは、最後にシールカートリッジを閉める時にその差が出ます。オイルダンパーの組立ての最後にオイルを抜きながらシールカートリッジを閉めますが、もしOリングを使った場合、Oリングが効き始めた部分から完全に閉め込んだ部分までの体積分がシャフトの戻りとして大きく出てしまいます。
しかし、ショックガスケットを使った場合は最後のひと締めで直前までオイルを抜くことができ、シャフトの戻りが少なく、ダンパーをフルボトムさせた時に突っ張ることなく組立てることができます。これはオイルダンパーをメンテナンスしたことがある方なら必ずや自己満足に浸れ、快感すら覚えると思います。
また、シールカートリッジのネジ部を4面にカットしているのも、オイルを抜きやすくするだけでなく、ショックガスケットを入れる際に爪で押し込む面積を増やしています。
と言っても、このショックガスケットは相当入れ難く、爪を立てて4面の対面を少しずつ押し込み、頑張って入れるしかありません。良い方法を見つけた方はぜひ教えてください。
ショックガスケットはポリカーボネイト製なのでかなり丈夫ですが、失敗した時のために予備も入っています。頑張って入れてください(笑)。かなりマニアックな部分ではありますが、設計者の粉川さんの細部に渡るこだわりが感じられると思います。
続いては、私がお薦めするオプションパーツをご紹介します。それは、メタルサーボセイバーです。
SCW028 メタルサーボセイバー
自慢は滑らかさです。ワイパーは超々ジュラルミン7075材を贅沢に削り出し、ハードアルマイト仕上げが施されています。しかし、レバー部分はあえて真ちゅうを用いています。これは、常に強力なスプリングで圧がかけられているサーボセイバーの場合、スライド面が同じ素材同士では摩耗が早く、張り付いてしまうのを防止するためで、滑らかに稼働するためのこだわりです。これにより、セイバースプリングも強固なスプリングを採用することができました。サーボからの入力をダイレクトにフロントタイヤに伝達し、かつ衝撃時は滑らかにサーボを保護するセイバー機能が働きます。ターボスコーピオンだけではなく、スコーピオン/ビートル/トマホークにも使えますので、ぜひお試しください。
スコーピオン VS ターボスコーピオン
先日、HP用のプロモーション動画を撮影致しました。近くの某公園? 川原? です。監督兼カメラマンの高嶋さんの無茶ぶりにもターボスコーピオンはそのポテンシャルを遺憾なく発揮してくれました。撮影と言えど、バトルは本気になります・・・
それでは、下記リンクより動画をぜひご覧くださ~い!
0コメント