皆さんこんにちは。ミニッツ開発チームの石川です。
このページは私がTwitterで配信しているMINI-Z 1日1Tipsを後から見返すことができる<まとめ>です。
日々のTipsを楽しんでいただけたら嬉しいです。
カテゴリから「MINI-Z講座 1日1ステップ」を選んで頂くと過去の記事をご覧いただけます。
[ギヤ その1]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 19, 2021
ミニッツRWDのピニオンギヤは最初、歯数6枚が付いています。
通称6Tと書きますが「T」はTeeth(歯)の意味。
このピニオンギヤの歯数を大きくすることで最高速度を上げることができます‼️ pic.twitter.com/Zym2GFZSFM
[ギヤ その2]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 20, 2021
ミニッツRWDには6Tのピニオンギヤが標準装備で、7T / 8T / 9Tがセッティング用として付属しています。
9Tを使用すると最高速度が速くなりますが加速は悪くなります。
モーターへの負荷が高くなるので発熱が増えて、走行時間も短くなります。 pic.twitter.com/ycXDgTrMMc
[ギヤ その3]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 21, 2021
6Tのピニオンギヤを拡大してみましょう。
iPhoneでここまで撮影できることに驚きました‼️
ミニッツのピニオンギヤはモジュールが0.5mmという規格です。
この場合、
(ギヤの歯数+2) x モジュール = ギヤの直径(刃先円の直径)となります。
(6 + 2)x 0.5 = 4mm ですね。 pic.twitter.com/NY6ls8NaY5
[ギア その4]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 22, 2021
6Tのピニオンギヤのノギスで測ってみると4.01mm。
ほぼ理論値とぴったりです。
復習すると、
(6T + 2) x モジュール 0.5 = 4mm
ですね👍 pic.twitter.com/MOde6H1D4V
[ギヤ その5]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 23, 2021
今度は8Tのピニオンギヤを測ってみましょう‼️
(8T + 2) x モジュール 0.5 = 5mm
ノギスで測ると5.05mm。
こちらも、ほぼ理論値と同じ。
このように歯数が増えるとギヤの直径は大きくなります。
・・・あたり前ですけど😅 pic.twitter.com/6DAYqXwIPB
[ギヤ その6]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 24, 2021
これはMMモーターケース用のスペーサーの適合表。
ギヤの歯数が増えるとギヤは大きくなるはずなのに、
どうして7Tと8Tのピニオンギヤは同じスペーサーを使うことができるのでしょう❓ pic.twitter.com/RIbEZ31xs6
[ギヤ その7]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 25, 2021
7枚のピニオンギヤを測ってみました‼️
残念ながら奇数の枚数のギヤはノギスで正確に測ることができません😅 pic.twitter.com/Plk3UwDhSG
[その8]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 26, 2021
7Tと8Tの歯の形を比べると7Tは歯の根元が太くて尖ってますね。
実はこの2つのギヤの大きさ(直径)は同じなんです‼️
8Tの直径は理論的に正しいので、7Tは8Tの直径に合わせて歯の形を変形させて対応しています。
これを転移歯車と言います。
そのためモータースペーサーは共通で使えます。 pic.twitter.com/4eUijplORc
[ギヤ その9]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 27, 2021
7Tは転移歯車、8Tは理想形な歯車なので、同じスペーサーを使った場合、ギヤノイズが少なくキレイな音がするのは8Tのギヤです。
そんな訳で私は8Tのギヤのフィーリングが好みです😊
[ギヤ その10]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 28, 2021
リプライで7Tと8Tのピニオンギヤが同じスペーサーを使用するのは、「コストダウンのためでは?」というコメントを頂きました😊
その理由を説明していなかったですね。
2つのギヤの半径は0.25mmと僅かな差でスペーサーの種類が増えるので同じモノが使えるように工夫しました👍
[ギヤ その11]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 29, 2021
今度は大きい方のギヤを見てみましょう‼️
このギヤはスパーギヤと言います。
Spur Gear = 平歯車 のこと。
RWD(MR-03)のスパーギヤの枚数は44T。
と、言うことは
刃先円の直径は:(44T+2) x モジュール 0.5 = 23mmが理論値です。
計算の詳細が知りたい人はちょっと前のつぶやきを確認👍 pic.twitter.com/d97fbUxhG5
[ギヤ その12]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 30, 2021
MR-03のスパーギヤ44Tの刃先円の直径を測ってみると、アレ❓
直径が22mmしかありませんね~。
そう、スパーギヤは転移歯車を使うことで直径を小さくしています。
その理由はギヤの直径が大きいとギヤが路面に接触しやすくなるため。 pic.twitter.com/QhElGkwmtI
[ギヤ その13]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) October 31, 2021
それではこのギヤはどうでしょう❓
実はこれは元祖MINI-Z MR-01のスパーギヤ。
歯数は42T。刃先円の直径はMR-03の44Tと同じ22mm。
MR-01⇒MR-02に進化した際に加速力を上げる為にローギヤード化(今後説明)されました‼️
ギヤが地面に擦ると困るので転移歯車が採用されたのです。 pic.twitter.com/DoMrYECyED
[ギヤ その14]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) November 1, 2021
ちょっと難しいですがギヤレシオ(ギヤ比)を学びましょう‼️
MR-03のギヤ比表を作ってみました。
6Tのピニオンギヤを使った時のギヤレシオが7.33と読みます。
(計算はスパー44T/ピニオン6T)
これはピニオンギヤ(モーター)が7.33回まわるとタイヤが1回転すること意味しています。 pic.twitter.com/z6TlE4VMXt
[ギヤ15]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) November 2, 2021
ギヤ比を比べるとモーターの回転数が同じときに、どのくらいスピードが違うのかが分かります。
6Tと9Tを比べると7.33 ÷ 4.89 = 1.49倍
なんと約1.5倍のスピードがでます‼️
※モーターのトルクが十分の場合
7.33は仮想が良くて「ローギヤード」
4.86は最高速が速くて「ハイギヤード」 pic.twitter.com/cQUBECUJEK
[ギヤ16]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) November 3, 2021
今度は逆にモーターブレーキ(エンジンブレーキ)を考えます。
タイヤが1回転するときに6Tではモーターが7.33回転、9Tでは4.89回転します。
と、言うことは、スロットルを抜いたときに6Tの時の方がモーターをたくさん回転させるのでモーターブレーキが強く、車体は減速しやすくなります‼️ pic.twitter.com/LIGmfOmRVF
[ギヤ17]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) November 4, 2021
モーターブレーキ(エンジンブレーキ)が強くなると、スロットルを戻したときにマシンの減速が強くなります。勝手に減速する力が強くなるので運転しやすいと感じますが、フロントタイヤへの荷重が大きくなるため、オーバーステア(曲がりすぎ)になりやすく、横転する原因になります。
[ギヤ18]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) November 5, 2021
モーターブレーキによるオーバーステアの症状を防ぐには、スロットルを一定の位置にキープしてコーナーへ進入する必要があります‼️
こちらのつぶやきを見て練習してみてください。
上手になりますよ😊https://t.co/HPLMZXEo1f
[ギヤ19]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) November 6, 2021
今度は「指数」を見てみましょう‼️
これはRCならではの呼び方かもしれませんが、モーターが1回転したときに車が進む距離を意味しています。
リヤタイヤの外径が24.5mmで計算した場合、
6Tのピニオンギヤだったら10.5mm。
9Tのピニオンギヤだったら15.7mmと5.2mmも多く前へ進みます。 pic.twitter.com/Gw4BatM6FA
[ギヤ20]
— Ishikawa_one of MINI-Z Fans (@hiro_MINI_Z) November 7, 2021
指数の計算方法は
タイヤの円周の長さ:[タイヤの直径] x 3.14
指数 = [タイヤの円周の長さ] ÷ [ギヤレシオ] で求めます‼️
指数が小さければ、加速重視でローギヤード。
指数が大きければ、最高速重視でハイギヤードとなります。
ギヤレシオだけでなくタイヤの直径を考慮すれば完璧👍
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