RCカー開発担当の宮崎です。
毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。
今回は、いよいよ今月発売を控えたこのクルマを紹介したいと思います。
『インファーノGT3』です。
1/8GTカー インファーノGT2からのフルモデルチェンジです。
5月の静岡ホビーショーで発表し、雑誌にも取り上げていただきましたので、すでにご存知の方もいらっしゃるでしょうが、今回はもう少し掘り下げて紹介したいと思います。
まずベースとなったシャシーは、京商が世界に誇る1/8GPバギーの最新型『インファーノ MP9 TKI4』です。
既存のGT2は先代のインファーノMP777がベースとなっており、こちらも非常に優秀なシャシーではありましたが、そこからさらに進化したMP9 TKI4をベースとしたことで、GT3も大きな進化を遂げました。
まず、一つ目がデフギヤ。
ギヤ比は従来品から優れているのでそのまま継承していますが、デフ内部のギヤが薄型軽量タイプになったことで、GT2よりも20gも軽くなっています。
前後にデフを装備しているので、合わせて40gも軽くなっています。
しかも、回転部分のデフが軽くなるということは、シャシーパーツが同じ重量だけ軽くなったこと以外にも効果が大きく、加速のピックアップのよさやブレーキでの慣性の小ささなどメリットしかないですね。
二つ目は重心位置。
燃料タンク、メカボックス、エンジンなどシャシー上のパーツを可能なかぎりフロント寄りに配置。
GT2はどちらかというと後ろ寄りに重心があったため、フロントの荷重が不足気味でコーナーで曲がる際にフロントのタイヤに負荷をかけていました。
しかし、GT3では重心位置をフロントにもっていったことで適正な荷重がフロントタイヤにかかり、よりスムーズにコーナーを曲がることができます。
そして、その結果、前後のバランスがとれて全体的な安定感もアップしています。
三つ目はサスペンション。
まずオイルダンパー。
従来が12mmのピストン径に対して16mmのピストンを採用し、ビッグボア化したことで大きな車体の前後左右の動きを確実に制御してくれます(写真左がGT3用、右がGT2用)。
専用のスプリングも開発したことで、とにかく安定性は確実にアップしています。
ちなみにGT2にも使用可能なので、「GT3の購入はまだ先」という方はダンパーだけでもお試しください。
次にCハブとサスホルダー
Cハブのブッシュを交換することでキャスター角の変更ができます。
写真はリアのサスホルダーです。
ブッシュの変更でリアのトーインの変更、ロールセンターの変更が可能です。
サスピンの通る部分や受け部分にプラ製のブッシュを採用しています。
キットに同梱する説明書ではいろいろなレベルの方に安定して走行できるセットを案内していますが、セッティング変更の際、通常は別売のオプションパーツの購入が必須ですが、GT3では付属のブッシュを交換するだけで自分好みに変更が可能です。
また、ブッシュはオプションパーツでカラフルなものも用意されているのでコーディネイトも楽しめます。
最後に賛否両論あるホイールベースですが、GT2同様ロングタイプを選択しました。
ホイールベースの長さだけで考えると、ショートタイプに比べて曲がりにくいのかな? と思われますが、GT3をテストしていて、まったくそれはありませんでした。
例えば、1/8カーにとっては小さい京商サーキットでの走行でも、1/10カーと同じようなタイミングで加減速して走行することができていました。
なので、ロングホイールベースによるデメリットはないと言ってしまいます!
その他にも紹介したいポイントはいくつかありますが、京商のホームページにも詳細が掲載されているので、こちらもご覧ください。
http://rc.kyosho.com/ja/33010.html/
個人的に1/8GTカーは、メカメカしくクルマっぽいので好きなカテゴリーのひとつです。
走行できるサーキットが少ないのは難点ですが、遠征してでも走行させる価値のあるクルマだと思います。
興味のある方はぜひ動画のチェックやサーキットに足を運んでいただき、実際走行するクルマを見てみてください。
迫力ある走りは、きっと感動できると思います。
では、また次回!
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