皆さんこんにちは!京商SS開発担当の浜崎です。
今回は先日入手した貴重な当時物のファントムExtのレストアの様子をご紹介します。ファントムEP 4WDが復刻した事で、当時物を復活させたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
以前、RCブログで「プラズマファントム」に復刻パーツを組込む記事を紹介していましたね。その記事を参考にしながら、なるべく当時のパーツを使っていきたいと思います。
まず、当時物パーツを確認します。昨年秋に入手したパーツは約2.5台分。これらをいったんバラして綺麗にします。
パーツクリーナーを吹きかける時はゴムやプラパーツに要注意です。私はFUCHS社のフェローフォームECO871というオイルスプレーを使いました。
以前、ボート用エンジンメンテの記事で紹介しています。
やはり、バラしていくと何本か手ごわいビスが出てきました。
なかなか緩みません。プラスビスなのでナメない様に少しずつ作業していきましょう。
よ~く見ると、ねじロック剤ががっちりと効いている様ですね~。
こう言う時には、ビスの頭をはんだコテで温めてねじロック剤を柔らかくしてから緩めます。
温めて少し緩めてを繰り返します。ただし、メカプレートの様にFRPやプラパーツを挟んでいる部分にはんだコテを当てると、FRP板が熱で変形してしまうので使えません。
そう言う時には、フェロフォームを少し染み込ませて数分おいて、シリコンシートとプライヤーでメカポストを挟んでドライバーを強く押し付けながら少しづつ緩めていきます。
バラしたビスやメタルパーツ類はパーツクリーナーで綺麗にし、水滴を乾かしてから錆止めにオイルを薄く塗布します。細かいパーツが多いので百均のパーツ箱に分類しておきましょう。
せっかくなので、ビスは全てヘックスにしてメンテナンス性をアップしたいと思います。
ベアリングは意外と綺麗でしたが、幾つかはゴリゴリになっていたので新しいものに交換します。アルミパーツは以前紹介したホワイトダイヤモンドを使って研磨します。手でやっても良いのですが、丸棒形状の物は電ドリにセットして時短します。(4本あっという間に終わりますよ)
そして仮組。
見ているうちに何だかだんだんとFRPの表面の汚れやプレスカットした断面のケバケバが気になってきました。
時間かけて仕上げるか~??
少し悩んだのですが結局仕上げる事に。まず、断面に低粘度の瞬間接着剤をサラッと染み込ませます。はみ出したらすぐに拭き取ります。
次に、表面を#1000→#1500の順にペーパー掛けし、コンパウンドで磨きます。
断面を棒ヤスリで仕上げて完了。
この作業をメインシャシー、フロントプレート、メカプレートに行ないます。
仕上げる前の物と比較してみます。
表面はこんな感じ。左が未加工のシャシー。
断面はこんな感じ。下が加工したシャシーでケバケバ感が無くなってスッキリ!
この作業に約3時間掛かりました・・・。筋肉痛になりそう。
そして、メインシャシーにフロントプレートを接着します。
30分硬化のエポキシ接着剤を使いました。
ビスで挟んでねじれや反りに注意しながら、はみ出した接着剤をパーツクリーナーを染み込ませたティッシュでふき取っていきます。
今回はここまでです。エポキシが固まったら次回は組立作業です!
最近自宅の近所の神奈川レジャーランド厚木店さんでファントムとフェーザーを走らせる機会が多いので、早くファントムExtも走らせたい!のですが、レストアは時間掛けて少しずつ進めていきます。
では。
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