ありそうでなかった2WDトラック

皆さん、こんにちは。

RC開発担当の古屋です。毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。

私が担当しています『アウトローランページ』がついに発売されましたが、本日はホームページやカタログで紹介しきれない部分をご紹介させていただきたいと思います。

このクルマのコンセプトは実車のレーストラック(トロフィートラック)をモチーフとし、フロントはダブルウイッシュボーンサスペンション、リヤはソリッドアクスル方式をリンクアームでつなぐサスペンションを採用したシャシーに、オールドトラック系のボディを搭載したパーキングロットで楽しめる、(私の知るかぎり)今までにありそうでなかった(あったらごめんなさい)パワフルな2WDトラックです。


写真のとおりソリッドアクスルを搭載していますので、よくロッククローラーと比較されるのですが、リヤ駆動の2WDですから当然フロントタイヤは駆動せず、岩を登るのには適していませんが、何しろ大きくロードクリアランスを設けていますので、段差を乗り越えるのには適しています。土や芝、砂利やアスファルトの路面などを15ターンモーターでパワフルに駆け抜けます。最低地上高は35mmですが、シャシーの下面のクリアランスは約70mmあります。


縦横比は実車に近づけていますので、SCトラックなどに比べると幅が狭く、グリップのよいアスファルトや芝ではしばしば横転します。このクルマはコーナーでとても大きくロールするのが特徴ですが、特に速いスピードから急にハンドルをきると横転して転がります。横転せずに走行させるには慣れとコツが必要ですが、そこがこのクルマのおもしろい部分でもあります。横転するとボディに傷がつきますが、とても丈夫で壊れにくいので横転を怖がらずにワイルドに楽しんでいただきたいと思います。


ソリッドアクスルと一体型のギヤボックス内。スリッパークラッチを装備したスパー&ピニオンギアにはおなじみの48ピッチモジュールを採用し、アイドルギヤ/カウンターギヤ/デフギヤは強度を確保するために32ピッチモジュールを採用。さらにギアの厚みを8.5mmと広げることで強度を確保しています。付属の15ターンモーターもかなりパワフルですが、さらにパワーがあるモーターも想定してギヤ強度が確保されています。


バッテリーは7.2V-1300mAhのニカドバッテリーを標準装備していますが、他のニッケル水素バッテリーや市販のLi-Poバッテリーをご使用になられる場合には、バッテリーホルダーのボスをニッパーでカットして長さの調節をしてください。市販されている一番大きめのLi-Poバッテリーも搭載できるスペースが確保されています。


また、Li-Poバッテリーを使う場合はスピードコントローラー(ESC)の設定を変更し、カット電圧をLi-Po用にする必要があります。ジャンパーピンの抜き差しで簡単に変えることが可能です。スピードコントローラーのジャンパーピンをLi-Po側にしてください。詳しくは取扱説明書の17ページをご覧ください。


アウトローランページはすべてヘックス(6角)のマシンビスが使われています。しっかりと固定できる半面、部品を脱着する際に何回転も回す必要があります。そこでメンテナンスする場合には、電動ドライバーがあるととても便利です。ホームセンターで売られているコンパクトなコードレスタイプがお勧めです。


ピニオンギヤに1.5mmを使う以外はすべて対辺2.0mmのヘックスビスですので、2.0mmのビットがあればOKです。

固い強化プラスチックが多く使われているため、ねじ込む際にビスが摩擦で発熱しますので、外したビスでヤケドしないようにご注意ください。ですので、回転がゆっくりのものをお勧めします。一気に締めつけるとネジ穴がなめてしまいますので、締めつける場合は時々回転を止めながら締めてください。トルク調整機能がある電動ドライバーは最弱から試して、適度な締めつけに調節してください。


通常のレディセットのタイヤは接着されているケースが多いのですが、アウトローランページのタイヤはホイールが3ピース構造で5本のビスで固定されています。つまり、5本のビスを外すと分解することができるわけです。


タイヤとホイールが接着されているタイヤを水洗いする場合には、空気穴から水が入らないように気を遣いますが、アウトローランページのタイヤは完全に分解できるのでタイヤの水洗いができるだけでなく、インナーのヨレを直したり、社外品に交換することもできるので、とても便利です。

また、インナースポンジは水を含ませて絞ると元のカタチに復元しますが、水分が残ったまま組み立てるとタイヤのバランスが崩れ、またインナースポンジが寄ってしまいますので、再度組み立てる時には十分に乾燥させてから組み立ててください。手入れができるので、大事に使うと長持ちしますよ。

次回も引き続き、アウトローランページの走行編をご紹介したいと思います。

お楽しみに!

KYOSHO RC BLOG

京商株式会社RCオフィシャルブログです。これまで皆様に閲覧いただいておりました「R/C CAR BLOG」、「SEA & SKY BLOG」、「MINI-Z開発室ブログ」の3つのブログを統合しました。引き続き、製品情報や開発情報、イベント情報などをお届けして参りますので、どうぞ暖かい目でよろしくお願いします。

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