皆様、新年明けましておめでとうございます!
京商SS開発担当の浜崎です。
昨年より新たにスタートしたKYOSHO RCブログも皆様に支えていただきながら新年を迎えることができたことをスタッフ一同、心より感謝いたしております!
ありがとうございます!
これからも、おもしろいお役立ちネタを皆様にお届けできるよう日々精進していきますので、
本年もよろしくお願いいたします!
さて、今年も毎週金曜日は飛行機、ボート、ドローンレーサー関係の話題をお届けします。
今回は、前回に続いてカルマートα40のお話です。
皆さんの中には正月休みを利用して、存分にカルマートを飛ばした! という方もいらっしゃると思います。
それぞれ独自のセッティングで自分好みの特性に仕上げた機体を大事に飛ばしていただけると私たちメーカーとしてはとても嬉しいです。
私が前回飛ばした低翼機のカルマートα40スポーツタフロン仕様も、私なりに飛ばしやすくするために若干のセッティングを施しました。
ひとつめはフラッペロンミキシング。
この機能を使うと、
着陸時の揚力が増える → 機速を下げることができる → 低速が安定して着陸しやすくなる。
という効果があります。
もうひとつはエルロンの差動です。
これは、左右のエルロンの上下の動作量を意図的に変える(差をつける)ことで、旋回時の機体の抵抗のバランスを適正にしてスムーズな旋回ができるようになります。
このセッティングは機体のリンケージ調整と、送信機での調整の2種類です。
私が使ったのは、京商製の6ch送信機 KT-631STです。
エルロンサーボは右 → CH1に、左 → CH6に接続します。
では、送信機の設定画面を見ながらフラッペロンのセッティング方法を説明します。
最初にリバースを設定します。
CH1とCH3をリバースにします。
次はAux. channelsの画面でCH6を3ポジションにできるSwCに割り当てます。
次にFUNCTIONS画面で「Flaperon」を選択します。
FlaperonをONにして、CH1、CH6の数字を変更します。とりあえず、こんな感じ。
CH1はフラップ動作時のミキシング量、
CH6はエルロン動作時のミキシング量です。
これで左右のエルロンサーボがSwCを動かしたときに両方とも下に動いてフラップになります。
フラップの動作量はCH1の数字を変更して調整してください。
私の機体は、SwC一番下でフラップ動作量は4mmと、やや少なめにしました。
続いて、エルロンの差動です。
まず、なぜ差動が必要なのか? 簡単にご説明します。
つまり、エルロンで機体は右に傾くのに、機種を左に向かせようとしてしまうので、
旋回がスムーズにできないのです。
カルマートα40の場合、トレーナー、スポーツどちらも若干の影響があります。
普通に飛ばす分には問題ない程度ですが、せっかくなので……。
ではまず、送信機の設定。
さきほどフラッペロン設定を終えた状態で、End points 画面でCH1とCH6の動作量を変更します。
サーボの動く方向を見ながら、CH1から変更してください。
私は上80%、下60%にしました。
その後、CH6も同じ数字にします。
この状態で、上に9mm、下に7mmの動作量で2mmの差動がつきました。
まずはこの数値で飛ばしてみて、まだ違和感があるようでしたらEnd pointsで調整してみてください。
最後に、リンケージで差動をつける方法をご紹介します。
この方法は、CH1にエルロンサーボをふたつともつないで使う場合でも差動がつけられます。
まず、エルロンサーボホーンのニュートラル状態の取付け位置をずらします。
ちょっと見辛いかもしれませんが、ニュートラルでサーボホーンが少し前に傾いています。
この状態でサーボが上下に同じ角度で動くと、若干ではありますが、サーボがロッドを引っ張った時よりも押した時の方が動作量が多くなります。
つまり、エルロンの下方向の動作量が少なくなるのです。
この写真は、フラップを下げて着陸寸前のカルマートα40スポーツ。
安定感がアップしてるのでほぼ水平ですが、しっかりと機速が落ちてスムーズに着陸できました。
さて、長々と説明してしまいましたが、これらのセッティングはいつも飛ばしている機体の味付けを変えることもできます。皆さんの愛機でも、ぜひトライしてみてください。
では。
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