2022JMPBA全日本選手権でFMR21Vが3クラス制覇!!

皆さんこんにちは!京商SS開発担当の浜崎です。

去る11月5、6日に愛知県碧南市で3年振りに開催されたJMPBA主催のRCボート全日本選手権大会に参戦してきました。今回のブログはそのレポートをお届けします。


RCボートの全日本選手権大会は2つの種目を2日間に分けて競います。


土曜日に400m周回レース(1周100mのオーバルコースを1艇ずつ4周走りタイムを競う)と、日曜日にヒートレース(1周200mのオーバルコースを6艇同時に5周走り着順でポイントを競う)が開催されました。


それぞれの競技は動力サイズと船型によってクラス分けされます。


私は400m周回レースは電動モノ(船型がモノハルというV型の船体)のMEクラスに京商FMR21V SⅢで参加、

ヒートレースは同じく電動モノ(同じ船体をセッティング変更して使用)のEMクラスと、

21エンジンモノのAMクラスに同じく京商FMR21V SⅢでダブルエントリーしました。

例年だと金曜日の公式練習日に本戦の周回レースのコースで練習するのですが、今年は木曜日が祝日だったので2日間練習出来ました。


<公式練習日初日>

9時過ぎに現地入りし、各地区の代表メンバーがそろったところで本戦のピットエリアの抽選を行ない練習開始!練習日は人数が多くないので車の後ろにテーブルとイスを広げてピットにしました。駐車場から少し歩いて土手を越えた桟橋にエンジン始動と操縦エリアが有るので、走らせる時に必要な道具を持って行って練習走行します。


朝から水面コンディションはとても良く、予報では土日も同じ様な気温と風速との事。練習で良く走れれば本戦も大丈夫かも?


という事でまずは電動艇から走行開始!


流して走った感じは非常に良く、後はブイに合わせたライン取りの練習のみという感じでした。タイム的には23秒後半から24秒くらいだったので、初日は2回走って終了。


エンジン艇の方はエンジンのニードル調整とペラの選定をやるだけなので2~3回走って終わる予定でした・・・が? 1回目の走行でエンジンが愚図ってしまい、始動も手こずる様子。更にはレース用の一番良いペラを回しきれない?これはヤバい!と思い、諦めて予備エンジンに換装。順番を待って走行開始!


すると、このエンジンがとても調子良く1発始動出来るしストレートの伸びも今までで最速のGPS計測で75km/hが出たので調整は終了!早速エンジンを下ろしてバラしてメンテ。

予備エンジンは今シーズンの練習やレースにずっと使っていたOS R2102だとばかり思っていましたが、バラしてみたら何故か中身がR2104??この瞬間に2週間前の記憶がフラッシュバックし、本戦用にエンジンを組み替えてたのを思い出しました。直前の週末にレース用エンジンを仕上げるつもりが色々あってできず、それを忘れてエンジンを乗せ換えてしまったので・・・。


初日はこんな感じで練習を終えて宿に向かいました。


<公式練習2日目>

現地に8時半くらいに着き昨日と同じ要領で練習走行。ただし、エンジン艇はすぐ走れる状態にして練習はせず、計測用のポンダーが今日から使えるので電動の周回艇のタイム計測に重点を置きバッテリーは練習用の中でもコンディションの良い物を使いました。


2回目の走行を終えてピットに戻って船体を上から見たら、何とラダーが大きく右に曲がっていました?1回だけブイにヒットしたのが原因だと思いますが、これではトリムも舵角も変わってしまいます。急遽ラダーを船体からバラして曲がったブラケットを矯正し軽く補強してどうにか昼前に組み直しました。午後の走行は最初にトリムと舵角を再調整し、2回目でタイムアタック!ここで目標にしている22秒台が出たので練習走行を終了!

安定感がアップし思ったラインを狙える感じでした。そして、ラップタイムのバラつきがほとんどなく、1周目と4週目が全くの同タイム、3週目が1000分の6秒違いという安定感!


これなら本番に期待できそう~という事で軽くメンテして宿に向かいました。


<400m周回レース本戦>

朝から絶好の水面コンディション!走行順はくじ引きで決まり、MEクラスは6クラス目で私の出走順は2番目。だいぶ後の方です。

日の出とともに開会式が始まり、レースは8時から。コンディションが変わらない事を祈りつつ出番を待ちます。

第1ラウンド:

MEクラストップバッターの安達選手が波で飛んでしまいいきなりRT、私の出番は波も風もなく絶好!出走してスタート!1コーナーの入りがちょっと開いたかな?と思った次の瞬間、第3ブイにヒット!ジャンプしたものの何とか無事に着水して再走行しそのまま4周してゴール!タイムは27秒99。暫定トップですがジャンプしたタイムロスが多きかったので次は勝負!


第2ラウンド:

1周目の入りはまずまず。若干ブイより外を回る感じで4周走り切りゴール!タイムは23秒55。新記録か?と一瞬思いましたが100分の1秒及ばず。

第3ラウンド:

2ラウンド目に良いタイムが出ているのですが、目標の22秒台が出ていないので最終ラウンドは攻めて新記録を狙うしかありません!スタートから攻めて走りましたが逆に力み過ぎて最終コーナーで膨らんでしまい結果は23秒58とタイムが落ちてしまいました・・・。

最終結果は23秒55で優勝!ですが新記録は来年以降にお預けとなりました。

レース後にモーター、ペラ、ターンフィン、ブラケット位置を変更しカラーフラッグマウントを取付け明日のヒートレースに備えて本日は終了。


<ヒートレース本戦>

いよいよ最終日。ヒートレースはダブルエントリーなのでちょっと忙しいです。

この日も7時から開会式。碧南市長の挨拶と記念撮影を終えて8時からレーススタート。7時45分からエンジン始動OKなのでエンジンのオイル飛ばしと暖気を行ない出走準備!

AMクラスから始まり、EMクラスが最後なので、1ラウンド目は出走順が離れますが、すぐに2ラウンド目のAMクラスが始まるのでEMクラスの時は2艇準備して桟橋に向かいます。


1ラウンド目:

AMクラスは2組目でスタートからトップ逃げ切りで1着ゴール。400Pを獲得。同じチームの榎本選手もFMR21Vで3組目に出場し同じく400P獲得して暫定ワンツー。

EMクラスはスタートからほぼ独走状態に入り1着ゴール。船体は非常に安定してました。


2ラウンド目:

AMクラスは待機のタイミングが少しずれて最後の15秒前から大きくまわってスタートを狙います。しかし、同じコースに来たもう1艇とラインが交差してクラッシュ!何とかエンストは免れそのままトップスタートして2周目の最終コーナーを立ち上がろうとしたところでエンスト。クラッシュ時に船体に水が溜まっていた様で姿勢変化でエンジンが水を吸ってしまったのが原因か?残念ながらリタイヤで25Pとなってしまい2ラウンド終了時点で4位に後退。しかも同ポイント4位が3人。タイム差で私が暫定4位でした。榎本選手はこの時点で800Pで暫定トップ。


EMクラスは2ラウンド目も安定した走りで400Pを獲得し暫定1位。


3ラウンド目:

AMクラスは2位に275P差が付いてしまい後が無くなってしまった予選最終ラウンド、スタートから狙っていき何とか400Pゲット!暫定3位で決勝ラウンドへ進みました。


EMクラスは3ラウンド目も400Pを獲得して1200P、フルマークの可能性も出てきました。2位に375P差が付いているのでスタートを切れればリタイヤしても優勝です!


決勝ラウンド:

AMクラスは2位の艇とサイドバイサイドのままスタート!1コーナー入り口で前に出て3番手で1周クリア。2週目バックストレートで2位にポジションアップ、前を走るのは榎本選手のFMR!そしてそのままのポジションでゴール!最終結果はFMRの榎本選手がフルマーク1600Pで優勝!私は1125Pで3位でした。残念ながらFMRでワンツーにはなりませんでしたがギリギリシード権をもらえました!

EMクラスはトップでスタートし最終ラップへ入った直後、周回遅れの引き波に弾かれてしまいブイの内側へ入ってしまいペナルティで1周プラス・・・。6周走って4着でゴール。

ここまでトップでしたが・・・。EMクラスは優勝したもののフルマークとはいきませんでした。


今回の全日本では3クラスにエントリーし、個人では優勝2つと3位となかなかの好成績を収める事が出来ました。榎本選手を含めると仕様は違うものの、同一船体のFMR21Vで3クラス制覇と過去に無い偉業を達成できました!

助手を手伝っていただいた猿ヶ島レーシングチームの皆さん、応援していただいた皆さん、有難うございました!


今回私が使った電動艇は昨年他界された岸さんの愛艇で、本人に代わってダブル優勝できたので嬉しいです。


今シーズンは12月4日に千葉県松戸市で行われるMDCカップが最終レースになるのでそちらも頑張りたいと思います!


では。

KYOSHO RC BLOG

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