2023ボートレースシーズンスタート!

皆さん、こんにちは。京商SS開発担当の浜崎です。

ようやくボート関連の話題をお届けできる季節になりました!

私は今シーズンのレース用に”R2105”エンジンを奮発して買ってしまいました!嫁には値段は言ってませんが?回分の飲み代くらいの投資なので・・・しばらくはおとなしく家飲みで・・・。

さて、新品エンジンといえばブレークインが大事。ピストン側面に引っかき傷が出来ない様に慎重に慣らしていきます。使う燃料はいつものとは違い●オイル多め●ニトロ薄め●値段安め というラーメン屋のこだわり注文の様な燃料を使います。しかし、残念ながら手元にはいつものNASAレッカ65とNITROXのREDシリーズSTANDARD 15-18の2種類しかなく、しかも15-18は1リッター程度しか残ってません。色々考えてこの2種類を同量混ぜてブレークイン燃料を約2リッター作りました。ざっくりとニトロ40%、オイル16%ってとこでしょうか。

まず最初にエンジンをバラして、中身をチェック。これが良いんですよね~。ピカピカの最新エンジンは見てるだけで回ってくれそうな気がします。

R21系のエンジンは新品だとスターターで回せないほどPCの当たりがきついので、以前のブログで紹介したホワイトダイヤモンドでラッピングします。

すみません、ここから大事なところですが残念ながら写真撮るのを忘れて作業してしまいました・・・。

バックプレートとヘッドを外し、シリンダーの中にホワイトダイヤモンドとメンテナンスオイルをブレンドしたものを3滴ほど入れてヘッドを取り付けます。クランクシャフト先端にジョイントを付けて六角部分にスパナを掛けて手でゆっくりとエンジンの回転方向に回します。この時、ホワイトダイヤモンドがベアリングに流れない様に気を付けます。最初は「ギシギシ」と言いながら回るのですが、数分経つと「キュッキュッ」という音に変わってきます。ホワイトダイヤモンドが少し濃いグレーになる程度でラッピングは終了。洗浄、乾燥しオイルを塗って組み立てます。そして週末にボートに搭載してニードルをいつもより半回転多く開けて始動。

燃調が濃いのと上死点がきついので最初はエンジンが掛かってもすぐ止まってしまいます。これを何度か繰り返して少しエンジンが温まると掛かりやすくなります。中速くらいに吹かしてエンジンが止まる気配がなければ船体を水面に入れます。

ブレークイン用にはいつもより負荷が軽いペラを用意します。私の場合、レースではD52xP1.4/3ブレードのペラを使いますが、ブレークインの時はD50xP1.4/3ブレードを使います。今回もこのペラを使って1日目は6タンク(約1.5リッター)走りました。走行後にエンジンのシャフトを手で回して見ると、意外と早く当たりが取れた様でブレークイン燃料が無くなる頃にはうまく仕上がりそうな気配。

そしてレースの前日に最終仕上げを行ないました。ブレークイン燃料で2タンクニードル甘めで走り、いつもの燃料に変えて1タンク、ニードルを徐々に絞ってもう1タンク走った時点で慣らしはほぼ完了。良い感じに仕上がりました。

次に、レース用のセッティングをします。まずは2枚入っているガスケットを全部抜きます。(この状態でも上死点でピストンとインナーヘッドのクリアランスは0.4mmくらい有ります。)

次に、ペラをレース用ペラに変更します。この状態で走ってニードルを合わせていきますが、レース当日の天気予報では朝のうち気温が低めとの事なのでニーコンで30くらい甘めにして調整は完了。家に帰ってバラしてみたら、ピストンも燃焼室も新品同然の綺麗さでビックり!今までにない仕上がりです。そして翌日は久々のJMPBA東日本地区大会。

早朝から千葉県松戸市の江戸川河川敷に集合してレース開始!

ニードルは終始少し甘めで走りましたが、期待の新エンジンは始動性、トルク、速度の伸びいずれも良く今回のAMクラスで最速タイムを出せました!半年後の全日本選手権のメインエンジンとして仕上がってくれる事を期待して今シーズンのレース活動をしていきます!


では。

KYOSHO RC BLOG

京商株式会社RCオフィシャルブログです。これまで皆様に閲覧いただいておりました「R/C CAR BLOG」、「SEA & SKY BLOG」、「MINI-Z開発室ブログ」の3つのブログを統合しました。引き続き、製品情報や開発情報、イベント情報などをお届けして参りますので、どうぞ暖かい目でよろしくお願いします。

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