RCカーを走行させていて、急におかしな挙動になってきた……なんてこと、誰にでもありますよね。
そんな時に、よくある原因のひとつとして“タイヤの接着はがれ”があげられます。
よりによって、大事なレースの時だったりするんですよね~(涙)
ということで、今回はラバータイヤの接着に関してお話したいと思います。
RCカー開発担当の宮崎です。
今回は京商カップ車両のGPツーリング用のタイヤで説明していきますが、他ジャンルのタイヤでも同じなので参考にしてください。
特にエンジンカーの場合、一度走行させてはがれたタイヤは油分が付いていて再接着しにくいですから、最初が肝心です。
はじめは準備するものから。
①ラバータイヤ
②ホイール
③インナーモールド
④瞬間接着剤
⑤パーツクリーナー、またはアルコール(脱脂できるもの)
⑥カッター、ヤスリ、ハサミ
⑦目を守るメガネ
⑧新聞紙など作業場所に敷くもの
さあ、作業に入りましょう。
まずは、タイヤとホイールのバリをチェック!
タイヤの内側に切り残しがあったら、ハサミで切り落とします。
これをやらないとホイールからタイヤの接着面が浮いて、きちんと接着できません。
ホイールも同じですね。
カッターでバリを落としましょう。
次に、タイヤとホイールの接着面をヤスリで荒らします。
これは、接着面積を少しでも増やして強度を上げるためです。
下準備が終わったら、パーツクリーナーで脱脂します。
きちんと乾燥させたら作業開始です。
まず、ホイールにタイヤをはめます。
インナーはまだ入れなくてもOKです。
次に、車両の外側の面を接着します。
走行中に接着がはがれるのって、ほとんどが外側なんですよね。
こちら側のほうがコーナリング中に大きな力が加わるので、はがれやすいのです。
一度に流すのではなく、少しずつ流し込んでください。
あと、少しタイヤをめくりながら接着をするわけですが、この時に指が滑ってタイヤがパチンと戻った時に接着剤が飛散することがあります。
私も過去に何度かそれで目に入り、病院送りになったことも……。
なので、メガネは必着です。
ついでですが、時計も外しておいたほうがいいです。
そして、乾燥後にタイヤをひっくり返します。
すると、意外に接着されていないのがわかります。
なので、裏側からもう一度接着剤を流します。
これで、ほぼ外側のはがれはなくなります。
次に、インナーモールドをホイールにかぶせてタイヤを元に戻します。
この時、インナーモールドがしっかりとタイヤとホイールの間に入っていることを確認してください。
あとは、反対の面を通常通りに接着すれば完成です。
そして、最後の作業は接着剤が乾燥した後の接着強度の確認です。
“指でタイヤをはがしてやる!”というくらいの力でタイヤのショルダー部分を押してみます。
これではがれなければ走行ではがれることはまずないですね。
ちょっとしたことですが、ひと手間かけることでトラブルを未然に防ぐことができます。
やっぱり走行させる時は、そこに集中して楽しみたいですよね。
挙動がおかしくなって、その結果がクラッシュ……なんてことになったら、修理に時間もお金も費やしてつまらないですもんね。
せっかくの休日の限られた時間を楽しむためにも、ぜひ実践していただけたらと思います。
では!
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