2023年JMPBA全日本選手権大会に参戦!

皆さん、こんにちは。京商SS開発担当の浜崎です。

今回のブログは去る11月4、5日に開催された「2023年JMPBA全日本選手権大会」のレポートをお伝えします!


公式練習日の11月3日(金)の朝に現地入りして、まずはテントの位置決めとピットの準備をするのですが、東名高速の集中工事渋滞にはまってしまい予定よりも1時間以上遅くなってしまいましたが、何とかコースオープン前に到着。


例年とは違って練習走行する選手が多く、順番待ちの記帳がすぐに一杯になるほどでした。

今回は3つの種目にエントリーしているので、この日は一番練習したい周回レースの電動艇をメインに、ヒートレースの電動とエンジン艇はそれぞれ練習通りに走るかどうかのチェックだけで済ませるというメニューです。


まず午前中に周回艇を1回走らせて速度、ラダーの利き具合などをチェック。速度は92km/h出ていたので十分。

ひとまず問題なさそうなので、次にヒート艇の準備をして午後に2艇1回ずつ走りました。

ヒート艇は速度と走行姿勢に問題が無かったのでこの1回で練習は終了し、残り時間は全て周回艇を走らせました。(写真は電動ヒート艇の速度です)


時間は2時が過ぎる頃、ポンダーの計測が出来る様になったので、周回艇のポンダーのチェックとタイムを計測。大会記録ペースで走れたので早目に練習を切り上げて、本番レースの準備にとりかかります。

まず、エンジンをバラして乾かしてから防錆オイルを薄く塗布します。写真はメンテして組立てた状態です。


その後、メカハッチを開けて受信機バッテリーの充電と内部の乾燥を行ない、ワイヤーシャフトも外して乾かします。乾いたらエンジンを載せてメカハッチを防水テーピングします。天気が良かったのですぐに乾きました。エンジン艇はこれで完了。


電動艇のメンテナンスは簡単で、ワイヤーシャフトを外してメインハッチを開けて船体内部を乾かすだけですが、大事なのは本戦に使うバッテリーを準備する事です。


夜は宴会なので、多分何もせず寝る事になるのでホテルに行く前に90%程度の充電をしておきます。周回レースは3ラウンドしか走らないのですが、万が一を考えて4本ほど充電します。


<400m周回レース>

昨年は優勝できたものの、大会新記録を出せずに、少し消化不良気味でした。


今年は何としても大会新記録での優勝という目標を達成すべく準備してきました。受付を済ませ、最終の充電を行ないます。電源がピットに来てないのでポータブル電源を持ち込んで充電しました。

今回使ったのはGensaceのヘリ用6S 3700mAh。もちろん予備バッテリーも充電します。


レースが始まり、第1ラウンド。水面はベストコンディション、波も風も無い状況で出番が来ました。スタートして速度が乗ってきて良いペースで1周回り、2周目に入ったところで力んでしまい第2ブイにヒットしてリタイヤ・・・。


いつもは1ラウンド目にそこそこのタイムを出す様に心掛けているのですが、いい感じで速度が乗ったので欲が出でしまいました。


続く第2ラウンド。この日は終日水面状況が良いという予報だったのでセッティングは変えずにスタート。2周目まで順調に走って3周目の第4ブイを回ったところでわずかな引き波に乗ってしまいそのままノーズから潜ってリタイヤ・・・。


いよいよ後が無くなってしまいました。かなりヤバい状況です。新記録どころかここまでタイム無しです・・・。


昼休みを挟んで最終の3ラウンド目、午前中よりも若干微風が吹いてさざ波が残る水面。

スタート直前に後ろの方で大きなボラが跳ねましたが、気にせずスタート。

※今年の大会はボラにラダーを引っ掛けてリタイヤする場面が多く見られました。

※動画から切り抜いて拡大した写真なので画質が悪くなってしまいました。


午前中よりも速度が伸びて良い感じで1周目をクリア。自分の引き波の中心を走るイメージで2周目を走りましたが、第5ブイを少し大回りしてしまい、3周目、4周目も同じライン取りになってしまいました。


何とかそれ以上のロスをせず無事に走り切り、今大会初の完走!ゴール後に足の力が抜けていく感じがしました。

タイムは大会記録を1.3秒短縮して22秒23、新記録を樹立!これで今年の目標の一つを達成できました。

※今回の動画は全て静岡の坂下さんが撮影した物を、ご提供していただきました。有難うございます!


<ヒートレース>

今回はEM(電動)とAM(21エンジン)クラスにダブルエントリーしました。

電動艇は周回艇よりも安定感を持たせて若干速度を落とした仕様です。今回のセッティングでは速度は76km/h程度です。

エンジン艇はOS R2104を搭載して65%ニトロの燃料を使う仕様です。速度は72km/h程度です。

レースが始まり、電動クラスのスタート。

水面上の待機から大時計に合わせてスタートを切るのですが、今年は大時計がかなり速く進んで15秒前からスタートまで10秒くらいの感覚でした。タイミングが合わずスタートしましたが、第1ブイまでに先頭になり、そのまま逃げ切る形で1着ゴール。


AMクラスも同じ様にタイミングがずれたスタートでしたがトップスタートを切れたのでそのまま逃げ切って1着ゴール。

この日は午後から風が強くなる予報だったので午前中の2ラウンドまでで出来るだけポイントを稼いでおきたいところです。


2ラウンド目も順調に1着ゴールでき、午前中終わって両クラスとも暫定1位。


3ラウンド目が始まった時点ではまだ水面は穏やかなまま。しかし、だんだんと水面に波が残る様になってきて電動クラスがスタート。

動画では見えにくいですが、トップで第2ブイまで行ったところで急に船体が跳ねて1回転ロール?


何とか復帰できたもののトップとは約半周差まで開いてしまいました。船体に異常が無いか様子を見ながら走り切って3着でゴール。予選ラウンド終了時点で暫定トップですが、2位(同ポイントで2名)と25ポイントしか差が無い状況です。決勝ラウンドでは1着ゴールを狙うしかありません。


AMクラスは若干水面が荒れてきましたが波に強いセッティングの船体だったので難なく1着ゴール。この時点で2位に300ポイントの差があり決勝ラウンドは5着以上で優勝という展開。


そして決勝ラウンド。


水面はかなり荒れてきてうねりが出てきてしまいました。こうなるとFMRの様な小さめの船体には不利でスタートで前に出るしかありません。そして電動クラスの決勝ラウンドがスタート。わずかなタイミングの遅れで2番手スタート。


トップは船体が大きい鈴木選手。それを目視で確認しポイント差を計算。鈴木選手とはこの時点で475ポイントの差があったのでこのまま先行させても問題無しと判断し、さらに後続を見たら2周目過ぎた時点で何艇か転覆してリタイヤしていたので、このままの順位をキープする作戦で2着ゴール。

次にAMクラスのスタート。

こちらも若干タイミングがずれて2番手スタート。先行するのは加藤選手。


加藤選手の船体は波に強く速度も速いのでなかなか追い付けません。すぐにポイントを計算し差が300ポイントあるので、こちらも2位をキープする作戦に変更してそのままゴール。

最終結果は両クラスとも優勝できました!

今回参加した3クラス全てで優勝という初めての良い結果を得る事が出来ました!


結果は良かったのですが今年のレースでもいくつかの反省点が有りましたので、忘れないうちに備忘録としてブログに書き残します。


まず、周回レースは自己記録まであと0.1秒届いていないのと、右側ブイの走行ラインが大きくなってしまったのでこの点を修正して21秒台を出せる様にしたいですね。


次に、ヒートレースは電動艇の耐波性と速度アップが課題で、AMクラスは最新R2105エンジンの調整が完了しなかったのでそれを実戦投入する事ですね。


今週末12月10日に千葉県松戸市の江戸川河川敷でJMPBA主催のヒートレース地区大会があるので、今シーズンの締めのレースでも良い成績を残せる様に頑張ります。

では。

KYOSHO RC BLOG

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