Outlawシリーズ - ビードロックタイヤ

皆さんいかがお過しでしょうか?

開発担当の杉本です。

さて、今回はOutlawシリーズで採用されているビードロックタイヤについてお話します。

一般的にタイヤをホイールに固定する方法として、瞬間接着材を使用する接着タイプとタイヤのビード部分を挟み込んで固定するビードロックタイプが存在します。

接着タイプはタイヤ、ホイール、インナースポンジまたはモールドインナーで構成されるのが一般的ですが、ビードロックタイプは少し異なるので、まずはその構成を見ていきます。


こちらがOutlaw Rampage Proのタイヤです。左が表側と右が裏側です。

裏にM3x8ボタンビスが5つあるのでそれを2.0mmHEXレンチで外します。

分解できました。

さらに、タイヤの中にインナーリングという部品が入っているのでこれも外します。インナーリングのどこかの1箇所をぎゅっと押し込んで外します。

中に入っているインナースポンジも外します。タイヤ一つを構成する部品を並べるとこんな感じになります。

次にどのようにタイヤが固定されているのか見ていきましょう。

タイヤ断面のイラストを用意しました。

イラストを見ると両側のタイヤの真ん中にインナーリングが来ています。ホイールのフチ部分にはビードを押さえつけるための形状が設けてあり、ホイールをビスで締め込むことでこのビード部分を押さえてタイヤをホイールに固定しています。


最後に組み戻しです。基本は分解と逆の手順で組み戻してあげればOKです。

インナースポンジをクシャっと半分にたたむように潰してからタイヤに入れます。

そのあと、均等にインナースポンジがタイヤの中に納まるようになじませます。私は両手親指を入れてグルグルと回転させたり、サイドウォール部分を揉んだりしながらなじませています。

インナーリングに関しては、写真のように縦に入れて、タイヤの中でクルっと回転させビードの間にきれいに収まるように入れます。

ここでポイントですが、ホイールを装着する前にインナーリングが歪んで取りついていないか確認してください。左の写真はインナーリングが歪んで取りついているため、タイヤビードとの間に少し隙間があります。これを右の写真のように隙間が均一な状態にしてからホイールを組付けていきます。ここが歪んだままだと、タイヤの振れに繋がるので注意してくださいね。

ジャンプ着地の時に車体が横にスライドした状態で着地するなど、まれにタイヤのビードが外れてしまうことがあります。その時はホイールのビスを外してビード部分を装着し直していただければOKです。ビードとホイールの間に汚れや砂が残っていると、再装着してもその部分を起点に外れやすくなるので、濡れた布等でしっかり汚れをふき取ってから組み直すといいでしょう。


ビードロックタイプのタイヤはOutlawシリーズの他にサンドマスター2.0アックス2.0でも採用されていますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。若干ビードロック形状がOutlawと異なりますが、タイヤ固定の考え方に関しては基本的に同じです😊

本日のビードロックタイヤのお話、いかがでしたでしょうか。今回の内容がご自身の愛車の整備される際の参考になれば幸いです。


それでは、本日は以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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