皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
開発担当の杉本です。
さて、今回も私のブログではお馴染みのOutlawシリーズのお話。
前回の記事では主にビードロックタイヤの構造についてお話しましたが、公開後に社内から「接着済みタイヤとビードロックタイヤのメリット・デメリットも説明した方が良いんじゃない?」と声が上がったので、今回はそのお話をします😊
早速ですが、こちらがそれぞれのメリット・デメリットです。
ビードロックタイヤ
メリット:タイヤ交換の際、タイヤだけ交換できる
デメリット:回転物が重くなり、加速/減速性能に劣る
接着済みタイヤ
メリット:回転物が軽くなり、加速や減速性能に勝る
デメリット:タイヤ交換の際、ホイールの交換も必要
まず、タイヤ交換について。
前回の記事でもお話した通り、ビードロックタイヤはホイールでタイヤを挟み込んで固定しているので、ビスを緩めれば簡単にタイヤの脱着が可能です。それに対し、接着済みタイヤは接着剤でがっちりとタイヤとホイールを固定しています。これをカッター等で剥そうとしても、なかなか上手くいかずタイヤとの接着面をきれいにすることはできないので基本的にホイールの再利用はできません。ホイールの再利用ができるビードロックタイヤは経済性の面でメリットがあります。
次に、重さについて。
仮に二つが同じ大きさだとすると、ビードロックタイヤはビスやインナーリングなど接着済みタイヤには無い構成部品が必要になるので必然的に重くなります。回転物が重くなるということはそれを回すエンジンやモーターもパワーが必要になるので、同じパワーソースで比較すると加速と減速性能は、軽い接着済みタイヤに比べて劣ることになります。
この重量増加に関して、一概にすべてのモデルに対してデメリットになるわけではありません。Mini-Z 4x4などのクローラー系モデルの場合、前タイヤに重りを入れて重量を増やすことで、急な斜面を登るときシャシーの浮き上がりを防止する対策になります。
このように別の観点から”重量の増加”を捉えると、あるジャンルによってはメリットにも、デメリットにもなりえますので興味深いですね。
それでは、本日は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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