今回は手軽に遊べるRAGE2.0をより気持ち良く走行させるよういじっていきたいと思います。
RCカー開発担当の宮崎です。
そして走行させる場所はおなじみ『いこいの村 あしがら』です。
今月も90名近い参加があり大変にぎわっていました。
さて、今回のテーマはデフです。
主にトラクションのチェックがメインです。
いろいろテストはしようと思いますが、ここはまったりと遊ぶのがテーマの場所。
真剣モードになってみなさんの邪魔にならないように注意です。
まずは、前回の車を走行です。
タイヤはプロライン製のものが入荷してきたので使用しています。
走行させたところ、旋回性は文句なしですが、カーブの脱出でアクセルを入れたときに車がイメージ通り加速しない感じです。
これ、一人で走っていると音で状況が良く分かるのですが、モーターの回転は上がっている割に加速しない、これが駆動抜けしている状態です。(ホイルスピンやスリッパークラッチが滑っているわけではないですよ)
極端にいうと、内側のタイヤが浮いているとデフが作動し車が前に進まないのはイメージできるかと思います。
実際の車でやってみると分かると思います。
コーナーリング中に車が外側に傾くと内側のタイヤの荷重が減っていきこの現象が少なからず起きています。
では、これを対策するには?
そう、今回のテーマのデフが関係します。
RAGE2.0のデフケースの中には、粘度の低いグリスが封入されています。
これを粘度の高いものに変えていくことでトラクション能力は上がっていきます。
またまた極端な例ですが、デフが機能しないくらい固くすれば、内側のタイヤが浮いていてもきちんと加速するはずですね。
しかし、クルマはカーブを曲がらなくてはいけません。
今度は旋回性が必要になってきます。これにはデフ機能が必要です。
そのためには粘度を低くする必要があります。
ということで、旋回性を持ちつつきちんと加速する硬さを求めてセッティング地獄が始まります。
まずは硬さを調整するのに必要なシリコンオイル。
京商では一番柔らかい100番から最も硬い100万番まで数十種類も用意されています。
・・が、これを全部試すとラジコンが嫌いになってしまうので、まずは情報を集めます。
京商のホームページには『セッティングデータ』というページがあります。
ここで1/8エンジンバギーや1/10電動バギーのセッティングをチェックします。
そうすると土の路面では、2000番から5000番あたりがよく使われているみたいです。
なので2000番と5000番を用意しました。
あと、デフを分解するついでなので中のギヤを2ベベルから4ベベルに変更です。
同じ硬さのオイルでもトラクション性能が上がります。
準備するものは、こんな感じです。
そしてこれらのパーツを組み込みオイルを入れるのですが、後々オイルを変えたときにその差がきちんと出るようにするため入れる量を一定にします。
僕はこのデフケースの場合、重さで管理し2.0gに統一しています。
ちなみに量はこのくらい。
バスコークは隙間を塞ぎオイルの漏れを防止します。
しっかりとデフパッキンの両面に塗ります。
あとはネジをしっかり均一に締めます。
そしてシャーシに組み込みます。
では走行しましょう。
まずは硬い5000番。
トラクションは高いのですが、コーナーの侵入で向きが変わりづらいのと、加速のときに
オーバーステアが出やすいようです。
リヤ側を柔らかくしていけばよさそうですが、今回は却下です。
次に2000番。
曲がり方も悪くないし加速時に嫌な挙動も出ないのでとても運転しやすいですね。
このままでもすごく良いのでオイル交換をする場合はここから始めると良いでしょう。
そこから更に変更していく場合は、グリップが良い路面では硬く、グリップが悪い路面では柔らかくしていきましょう。
もっと変化を試してみたくなったら前後で硬さを変えてみても面白いでしょう。
この車は基本性能がすごく素直なので、デフやダンパーをいじるとちゃんと反応してくれるのでセッティングを勉強するのにも良いかもしれません。
先日、兄弟車となる『EP FAZER Mk.Ⅱ』も発売されたのでオンロード派の方はこちらで同じように楽しめると思います。
私、こちらもすでに走りこんでますよ・・
最後に告知を!
今度の週末(3/16-17)に2018京商カップファイナルが清水パーキングエリアにて開催されます。
昼休みの時間を利用してEP FAZER Mk.Ⅱのお披露目をする予定です。
来年の京商カップの新カテゴリーでもありますので、ぜひ遊びに来てください。
では、また次回!
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