夏場におけるリポバッテリーの取り扱いについて

皆さんこんにちは。RC営業担当の坂本です。毎週水曜日はRCカーの話題をお届け致します。

2019年度も早いもので、年の半分を過ぎてしまいました・・。つい最近までは肌寒く感じていたと思っていたら関東地方は梅雨入り、そして間もなく夏が到来します。


本日のブログは、夏本番を迎える前に心得て頂きたい、リポバッテリーの保管方法について少しご紹介させて頂ければと思います。

ご存知の方も多いかと思いますが、京商では今年の春頃よりリポバッテリーの取り扱いを再開致しました。


リポバッテリーについては、数年間にも販売していた経緯があるのですが、誤った取り扱い等による火災事故の危険性が注目され、安全面の観点を最優先し、一度リポバッテリーの販売を中止しておりました。


そして今年に入り、様々なホビーRCカテゴリーに精通するリポバッテリーのラインナップを取り揃え、且つ安全性、製品クオリティに優れるバッテリーを長年リリースしてきた「GREPOW」社と京商がビジネスパートナーとなり、「Gens ace」ブランドのリポバッテリーの取り扱いを正式に開始しました。


今やリポバッテリーはホビーRCジャンルの動力源として一般化され、数年が経過しました。世の中に流通されて以降、リポバッテリーの性能は著しく進化を遂げ、それに伴い専用充電器等も高性能且つ取り扱い上の安全性の向上等、こちらも各社目まぐるしく進化を遂げてきました。


とはいえ、リポバッテリーそのものの発火特性は当然変わることはなく、例えば充電する際にリチウムバッテリー以外の充電方法で開始してしまった場合や、誤ってバッテリー本体に大きなダメージを与えて外部ケースを破壊してしまった場合等、発火事故は世界中で今も尚絶えていないのが現状です。


弊社が取り扱いを開始するにあたり、未然に事故を防ぎ楽しく快適なRCライフを過ごして頂くため、当時は存在していなかったバッテリープロテクターのリリースや、その使用方法のRC専門誌記事紹介、ホームページでのプロモーション動画製作等、安全面を最優先してユーザーの皆さんに情報を発信させて頂きました。


その甲斐あってか、今日までGens aceバッテリーに関する大きなトラブル等はなく、順調に販売を続けております。

No,GAC0100     Gens ace リポバッテリープロテクター(2-6セル用)  ¥3,200(税別)


間もなく梅雨明けとなり、本格的な夏場を迎えようとするこの時期から、日本国内は各所で気温がグングンと上昇してきます。実はこの夏場の時期におけるリポバッテリーの取り扱いは、春先や冬場以上に注意を払う必要があります。


つい先日なのですが、京商のホームページのトピックスに、気温が高くなる時期に向けて、リポバッテリーの保管に関する注意事項を掲載させて頂きました。内容はこちらです。


主な内容は保管場所の適正温度と、保管時の電圧に関しての注意事項です。


リポバッテリーは、今までRCの動力源として活用されてきた様々なバッテリーと比べても、夏場のような高温下を苦手としております。


Gens aceバッテリーの生産元、GREPOW社の仕様内容では、最大温度は35℃以内での保管を指示しております。35℃という気温は、夏場の猛暑日の外気温とほぼ同じ温度となります。


この時期に注意して頂きたいのは、アウトドアでの取り扱いももちろんですが、むしろ保管する際の室内の温度が問題です。


例えば自動車内や倉庫、また自宅の中でも熱がこもりやすい環境では、時間の経過と共に非常に高温になるケースがあります。特に自動車の中は要注意。毎年のように、自動車内に取り残されてしまった小さな子供やペットが、熱中症で命を落としてしまうという悲しいニュースを耳にします。


たとえ短時間であったとしても、密閉された室内ではあっという間に高温に達することは皆さん十分に認知されているかと存じます。


週末のRCにお出かけになる際、マイカーを利用する方は非常に多いでしょう。現場に到着して、ついうっかり車内にバッテリーを置きっぱなしにしてしまったなんていうケースもよく耳にします。


私の友人も過去にこれと同じことを経験したことがあり、長時間車内に放置した後にバッテリーを確認したところ、ケースが大きく膨らんでしまい、使用出来なくなってしまったことがあります。数本あったバッテリーは全て同じ状況で全滅・・・。


自動車内に限らず、熱がこもりやすい室内での保管は避けて頂くよう、くれぐれもご注意下さい。


それともう一つ、リポバッテリーの保管取り扱いで注意して頂きたいのが保管時のバッテリー電圧です。


リポバッテリーは使用後、保管する際に適正な電圧があります。実は満充電にしておくのも、空っぽの状態にしておくのもNGです。この双方の状態で長期保管してしまうと、状況によってはバッテリーが壊れてしまう可能性があります。


リポバッテリーの使用後、しばらく使う予定がなく長時間保管する際は、市販されているリポバッテリー対応充電器の設定項目に存在する「保管」や「ストレージ(STORAGE)」といった保管時に適した電圧まで充電するモードがありますので、こちらも活用して頂ければ簡単に対応することが可能です。


一般的なリポバッテリーは、1セルあたり4.2Vが満充電時の電圧になります。このストレージモードでの終了時の電圧は3.9Vくらいに設定されております。この電圧に近い範囲になっていれば安心して保管頂けるかと思います。

手持ちのバッテリーがどれくらい残量があるのか(どれくらいの電圧か)を確認するためのツールが、京商から間もなく発売されます。

No,80907  KYOSHO SPEED HOUSE  マルチバッテリーチェッカー  ¥3,500(税別)

保管しているバッテリーが適正な電圧をキープしているか、長期における保管の際は定期的にチェックして頂くことをオススメ致します。


こまめにチェックし、時折バッテリーを充放電することで、より長い期間安定したパフォーマンスを維持出来るかと思います。


皆さんの大切なRC。そして動かすために欠かすことのできない動力源となるバッテリー。リポバッテリーはひとつ取り扱いを間違えると、事故につながる危険性を持ち合わせていることを常に念頭に入れて頂き、快適で楽しいRCライフをお過ごし頂けると幸いです。


本日のブログはRC営業担当の坂本でした。最後までお付き合い頂き誠にありがとうございます。


KYOSHO RC BLOG

京商株式会社RCオフィシャルブログです。これまで皆様に閲覧いただいておりました「R/C CAR BLOG」、「SEA & SKY BLOG」、「MINI-Z開発室ブログ」の3つのブログを統合しました。引き続き、製品情報や開発情報、イベント情報などをお届けして参りますので、どうぞ暖かい目でよろしくお願いします。

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