皆さん新年明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いします。
今回のブログはSS開発担当の浜崎がお届けします。
さて、年が明けて令和も2年になりました。寒い日が続きますね。今年最初のSS関連のブログは、寒い冬なのにボートネタ・・・。
何故かというと、寒い今だからこそ次のシーズンに向けて「じっくりとメンテナンスをする絶好の機会」だからです。
今回は、レースや練習で壊れてしまった金属製プロペラ(以降ペラと記載します)の修理方法をご紹介します。
ペラは買うと高価な部品だけに、漂流物やクラッシュで曲がってしまうと精神的ショックが大きいですよね。
「せっかく調子良いペラだったのに~!!!」と思わず叫んでいる人を良く見かけます。
私も以前は曲がったペラは捨ててしまって、毎年レース用に同じペラを何個も買っていました。修理が出来る様になった今では新しいペラを試す時以外はあまり買わなくなり、お財布がだいぶ助かったはずなのですが、残念ながらその浮いた分のお小遣いで他の部品を買う様になってしまい、結局小遣いのほとんどはボートか飲み代に消えてしまうという流れは今も変わっていません・・・。
ペラの修理の方法についてはレース会場などで聞かれる事もありましたので、ぜひ参考にして大事なペラを末永~く使ってください。
では、最初にペラの材質の違いとそれによる修理の可否についてご説明します。
電動や21クラスのボートに多く使われる金属製のペラには大きく分けて2種類の材質が有ります。
1つはアルミ系(上の写真のペラです)
もう一つは銅系(真鍮やベリリウム製の物も有ります)です。
曲がったペラを修理するには材料の特性を知っておく必要が有ります。
アルミ系のペラはあまり大きく曲げると割れてしまうので、大きく曲がってしまったら治す事が難しいです。
上の写真の様な「軽く漂流物に引っ掛けた状態程度」なら大丈夫なことが多いです。
銅系のペラは材質が粘る特性が有るので曲げるには適しています。比較的大きなダメージでも修理できます。
次に、使う工具をご紹介します。
私が一番使うのは、ホームセンターで売っているプライヤーを自分で加工した物です。
先端の部分を全体的に曲面状に金ヤスリで削ります。もともとプライヤーにはガタがあるので、修理の時にはそのガタをうまく使います。
次に、修正したペラを仕上げるリューターとゴム系の砲弾型ビット(#200前後)を使います。もちろん、仕上げなくても使えますが、せっかくなので。
では、練習で曲がってしまったペラを実際に修理してみましょう。
写真のペラは銅系の材質で、3つのうち1つのブレードが曲がっています。程度としては軽度のダメージです。(ピンボケですみません。)
これを、
写真の様にプライヤーで咥えます。写真のプライヤーの下側とペラが当たっている点を支点にして、プライヤーを軽く握りながら写真の時計方向に少しひねります。強く握らない様に注意してください。
1回で大きくひねらず、少しずつ支点の位置を変えてひねっていくのがポイントです。
大まかに治ってきたら向きを変えて、ブレードの先端の状態をチェックしながら少しづつひねります。
これを何回か繰り返すと、
こんな感じに修理できます。ここまで治れば実走行可能です。
ここからは、仕上げです。
念のために溶接用の皮手袋をします。
写真の物はホームセンターで数百円で買いました。
そして、リューターのビットを写真の様に当てて少しずつ研磨していきます。
ざっくりと粗削りして、もう少し細かいビットに変えて仕上げます。
ここまで仕上げたら完了です。写真手前のブレードが修理した部分です。削る量が多い場合はバランス取りしてからもう一度仕上げを行なってください。
次回は、修理したブレードのチェック方法と下の写真の様な治具の製作をご紹介したいと思います。
では。
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