フェーザーMK2のデフギヤセッティング

皆さんこんにちは!京商SS開発担当の浜崎です。


毎週金曜日は飛行機、ボート、ドローン関連の話題をお届けしていますが・・・

今回も前回に引き続きフェーザーMK2でレースに参加するための準備について紹介します!


前回は京商カップに新設されたEPフェーザークラス「エキスパートクラス」にお薦めのパワー系パーツをご紹介しました。これらのパワー系を活かすために足回りのセッティングは欠かせません!


思い通りのラインをトレースしてタイムアップできる様、セッティングできればレースが楽しくなる事間違いなし!


では、早速、紹介に入りましょう。


と行きたい所ですが、動画を見ていただく前に大事なことを・・・。


今回ご紹介する動画のセッティングはあくまでも基本セッティングとして考えてください。

実際に走る路面、気温、コースレイアウトなどいろいろな条件が変わると、セッティングも変わってきます。そういったデータを取るのもRCの楽しみですよね!


それを念頭に置いて話を進めましょう。


現在、第4回から第7回までの動画がアップされています。


ではまず、動画をご覧ください。

【KYOSHO CUP 2020】第4回 EP FAZERにオススメのオプションパーツ (3)


【KYOSHO CUP 2020】第5回 EP FAZER EXPERTクラスにオススメのパーツ(1)


【KYOSHO CUP 2020】第6回 EP FAZER EXPERTクラスにオススメのパーツ(2)


【KYOSHO CUP 2020】第7回 EP FAZER デフギヤ組立


第6回目まではおススメパーツの紹介ですので、今回のブログでは割愛させていただきます。

やはり、皆さん知りたいのはどうやって組んで、セッティングしていくのか?ここでは具体的に説明します。


皆さんご存じのとおりデフギヤは、コーナリング中の内輪差を吸収するための大事な機構です。デフギヤのおかげでスムーズに走れるんですね~。


でも、レーススピードでのコーナリングになってくると、車体がロールして4輪に掛かる接地圧が均等にならない時が有ります。


そうなると、接地圧が低い(浮き気味)になっているタイヤから駆動力が逃げてしまい失速してしまいます。


これを防ぐのがデフギヤのオイル粘度の調整なんです。


フェーザーMK2の様な4輪駆動のシャシーには通常前後にデフギヤが装備されていますので、それぞれの”硬さ”を変える事でコーナリングの初期から抜け出すまでの挙動を調整していきます。


全体的な方向性としては、フロントデフには硬めのオイル、リヤデフには柔らかめのオイルを入れます。私が使っているシャシーはフロントに#60000、リヤに#3000を基本の組合せにしています。

レースなどで素早くセッティングを変えたい時があります。そんな時のために、粘度が違うデフをいくつか作っておくと便利です。(シリコンオイルをサーキットのピットで入替えるのはなかなかハードですから・・・。)


私は予備として#50000#4000で組んだデフユニットをパーツボックスに入れています。

こんな感じにすぐ変更できます。


いくつかのデフを持つ様になると、大事なのが何番のオイルで組んだか?表記しておくのをお勧めします。写真の様に単にマジックで書くだけでOKです。


これはダンパーオイルでも同じ事が言えますね。

ダンパーには前後も分る様に。


さて、ではデフの硬さが走りにどう影響するのか?


大まかにいえば、こんな感じの方向です。


●グリップが高い路面→前後とも硬めのオイル

●グリップが低い路面→前後とも柔らかめのオイル


次に、前後の硬さの違いは?


●コーナー初期がクイック→フロントを硬めにすればコーナー入り口がマイルドになる。

●コーナー立ち上がりでスピンする→リヤを柔らかめにすればパワーを掛けた時にマイルドになる。


これらを組み合わせて調整します。


デフについては以上となります。


今回はあくまでも基本的な部分の説明でしたが、もっと突っ込んだセッティングをするにはタイヤやダンパー、キャンバー角などのセッティングを組合せる必要が有りますので、また次の機会に。


そろそろサーキットでの練習走行が出来そうな状況になってきました。


皆さん、ソーシャルディスタンスと手洗い、うがいを忘れずに楽しいRCライフを満喫してください!


では。


KYOSHO RC BLOG

京商株式会社RCオフィシャルブログです。これまで皆様に閲覧いただいておりました「R/C CAR BLOG」、「SEA & SKY BLOG」、「MINI-Z開発室ブログ」の3つのブログを統合しました。引き続き、製品情報や開発情報、イベント情報などをお届けして参りますので、どうぞ暖かい目でよろしくお願いします。

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