皆さんこんにちは!京商SS開発担当の浜崎です。
前回お知らせした「グリーンパークスピードウェイ」さんで開催される「EP FANTOM GRAND PRIX」ですが、緊急事態宣言が延長されたという事でレースは再延期になってしまいました・・・。残念です。
新しい日程は今のところ未定との事です。今後の情報は下記グリーンパークスピードウェイさんのブログにてご確認ください。
リンク:https://ameblo.jp/greenparkspeedway/entry-12688626216.html
さて、前回のブログではレースに向けて組んだファントムEP-4WDのシェイクダウン前の状態までご紹介しました。今回はその後のシェイクダウンした様子をご紹介します。
まず、今回訪問したグリーンパークスピードウェイさんでは感染拡大防止の対策として、消毒液を設置し各ピットテーブルは定員1名で同じ向きに並んでいて対面にならない様に配置されていました。そして扇風機も稼働。屋外ピットなのでとても風通しが良く暑い夏でもなんとかしのげました。(写真撮り忘れてしまいました。すみません。)
この日は何と高麗選手も練習に来ました!そのほかに新パーツのテストを兼ねた京商開発陣も入れて4名での練習・・ではなくテストを行ないました。
何だかこのメンツだと淡々とシェイクダウンするだけでは終わらない気がしますね。結局熱くなりそうな・・・。
まず、タイヤ径をテスト。最初はグリップ剤なしで走行しました。
用意したフロント45mm、リヤ50mmで走り始め、巻く感じもアンダーもなくほど良い感じです。5分走ってタイヤ径をチェックすると、あまり減っておらずもう少しそのまま走れそうでした。合計10分走ったら前後とも0.5mmほど小さくなりました。
少し走っていたら高麗選手がコースイン!
さすがに良いライン取りで走ってるな~と思いながら見ていたら、高麗選手のファントムがやたら元気に走っているではありませんか!
以前はESCが違っていたのでブースト、ターボの差が有りましたが、今回はレギュレーションに合わせてル・マン240ESCに換装しているのでバッテリー、モータ含めてパワー系は全く同じ。はず。
なのに何故か速い?
聞いてみたら、ピニオンギヤのセットが我々より小さい物を使っているとの事。私は26Tを付けていましたが明らかに上り坂(このコースはメインストレート以外ほぼ上り坂です)で差が出ていたので他のメンバーも全員ピニオンギヤを小さくしていき、最終的に24Tに落ち着きました。
ギヤ比が決まり、パワー感も良くなった所で次にグリップ剤をテスト。
このコースでファントムにグリップ剤を使うのは初めてです。
あまりグリップ不足を感じた事がないので・・・。
とりあえず手持ちのマイティグリッパーを試してみます。(テストしたのは2種類でした)
まずは黄色から。
気温が高かったので少し短めに10分くらい放置して拭き取り走行。1周目で余分なグリップ剤を飛ばし、2週目からスピードを上げます。グリップ剤が効いてるはずですが、極端に変化している様子は有りません。若干ステアリングの初期が変わった感じがする程度です。
少し時間を空けて次はブルーを塗布。やはり10分くらいで拭き取って走行。こちらも2週目からアタック開始。全体的にグリップが上がっているように感じました。ステアリングの初期反応、コーナーの安定感ともに良い感じです。しかし、その効果が持続する時間がやや短い気がしました。5分レースだとギリギリ、8分だと後半は元に戻ってしまう感じです。
今回は塗布後10分で拭き取りましたが、これからの季節は気温が下がってくるのでもう少し長く放置した方が良いかもしれません。もしかしたら今回も10分では足りなかったのかも・・・。
しかし、グリップ剤を使うデメリットとしてタイヤの減りが早くなります。レースは5分から8分なので、その間に走れなくなるほど減る事は有りませんが、同じタイヤで2ラウンドはちょっと厳しいかも知れません。タイヤ径のチェックはこまめに行ないましょう。ちなみに、他の3人はグリップ剤を使わずじまいでした。この辺は好みで選べば良いかと思います。
午後になって走行中に少し異音がしてきたのでチェックしたらチェーンがかなり伸びていました。
ずいぶん前に1コマ詰めたのですが、かなり垂れています。もう1コマ詰めて丁度良い感じです。バラしたついでにフロントワンウェイベアリングのグリスアップとチェーンのクリーニングを行ない遅めのコンビニ飯を食べながら走行準備。テスト走行の時は昼休みという概念が無くなるので、キリの良い所ですぐ食べられる様にサンドイッチやおにぎりなどが便利です。写真撮ってませんが・・・。皆さん適当な時間に食べてました。
さて、シャシーと自分のメンテも終わり、テスト再開。
他のメンバーや高麗選手の車の速度感をチェックしながら少しでも速くするため、今度は空力を調整してみました。ウイングの有無を最初にテストしましたが、やはりウイングは有った方がトータルで速いと言うのが全員一致の感想でした(1台だけウイングを付けたことが無い車が有りますが・・)。ならば、直線の伸びを良くするには、ウイングの効き具合を微調整するしかない!という事で、まずはウイングを少しカット。使い古しのウイングをハサミでジョキジョキ。ウイングの面を1/3ほどカットしました。
高麗選手は半分くらいまでカットしてました。
上の写真が高麗選手の車です。
次に、ボディの後端も同じ様にカット。やはり使い古しのボディで試します。これでダウンフォースが少し弱まって抵抗が少なくなり最高速が若干伸びたと思います。
こんな感じです。
そして大体のセッティングが出来たら自然と4台揃ってのレースが始まりました!数周走って仕切り直しを繰り返します。一緒に走るとやっぱり高麗選手は速い!コーナーでじわじわと引き離されます。でも、朝イチほどの速度差は無くシャシーのセットは良くなりました。
あとは練習するしかないですね~。
走らせ終わってスナップショットをパチり。
上の写真は今回走らせた4台です。
これが私の車です。レース用のウイングはまだカットしてませんが、ボディはKYOSHOロゴギリギリまでカットしました。ウイングはレース前にカットします。
これが高麗選手の車です。あまりぶつけないのでボディが綺麗ですね~。ボディ先端下部をギリギリまで薄くカットしてるのでシャープに見えますね。
シェイクダウンが終わりレースまで時間が出来ましたので、これからは車を壊さない様に練習に励みたいと思います。
今回のテストの模様が皆さんの参考になれば幸いです。
では。
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