当時物のファントムExtをレストア その3

皆さんこんにちは!京商SS開発担当の浜崎です。

前回に続いて今回も当時物のファントムExtのレストアについてご紹介します。

実は前回の状態まで完成したのが夜中の3時過ぎだったので、仮眠してからシェイクダウン!

と思っていたら若干寝過ごしてしまったので、一緒に持っていくフェーザーのボールデフメンテもそこそこに支度して、午後(夕方)からいざ!神奈川レジャーランド厚木店へ!

すっかりテストコースとして馴染んでいるこのコース、毎月周回方向が変わるので良い練習になります。今回は左回りでした。

復刻版の初代ファントムとレストア版当時モノのExtの2ショット。

さて、まずはタイヤを取り付けて準備します。フロント42mm/リヤ47mmでスタート。

最初はゆっくりとトリムと舵角を合わせます。このコースの特徴なんですが、走り始めて1分くらいするとタイヤのグリップが上がってきます。最初はアンダーな感じと思っても、だんだんクイックになっていきます。ですのでグリップが上がった状態で舵角を合わせるのが大事です。

初走行なので2分くらい流して走り、徐々にペースアップしていきます。速度を上げると更にクイックになりますが、普段走らせている復刻版初代ファントムと比べてステアリングを切ってから曲がり始めるまでが早い!特にシケインは失速せずスムーズに曲がっていく感じです。正直言ってレストアシャシーなのでもったいなくて全開走行するつもりはなかったんですが、あまりにも良く走るのでついつい・・・。

調子に乗って3パックほど走っていたら何やら左右の曲がり方に違和感が・・・。まだぶつけてないのに?チェックしてみると、アルミスプロケットからワンウェイベアリングがせり出してきてて右側のシャフトが滑ってました。

何とかその場で直そうと思ったのですが一度緩んでしまった物は癖がついてしまって直せません。諦めて一旦シェイクダウンは終了し、ウチに帰って補修方法を考えます。

手持ちの当時物スプロケは3個、うち2個はプラが割れてて使えないので、この1個がダメだと復刻版のスプロケに変更する必要があります。

以前の記事では復刻版のスプロケットはそのままExtに使えないと書いてあったので、色々と検証してみたところ、Extのスプロケットは左右のワンウェイの間にプレートが入っていてシャフトが突き当たる形状になっている事が分かりました。

復刻版のスプロケットはプレートではなくワッシャーなので中央に3mmの穴が開いています。右のシャフトのボール部分の突起が穴にはまってしまいワンウェイとのかみ合わせ位置がずれるのが駆動が滑る原因と断定。早速穴をふさぐ方法を考えます。

アルミ板を切っていれるか?いろいろ考えていたら、ミニッツ用のMZW412-1ロングキングピンボール用カラーセットという丁度良いサイズの物を発見!早速現物を調達し検証。

3種類の厚さがあり、とりあえず中間のグリーンのワッシャーを入れてみました。1枚では足りないので2枚入れたらピッタリ!シャフトにしっかりと駆動が掛かりました!この状態で組み立てて次のシェイクダウンに向けて準備!フロント周りをチェックして、やはりアルミシャフトはカップが減ってしまい限界だったのでここも復刻版にアップデート。

ホイールハブのネジ部分の径も違うのでハブも一緒に変更します。こうしてアップデートが済んでみると、かなりしっかりした印象に変わりました。

後日、早速レジャランでテスト再開!

やっぱりよく走ります!良い感じでペース上げていっても駆動系は心配なしです。

すぐに全開走行!走りに慣れてきた2パック目でストレートエンドのフェンスに接触しそのままの勢いで隣のバギーコースとの間の壁に激突!回収してチェックしたらメインシャシーのモーター下部が割れていました・・・。ガッカリ。

この日はここまでにして、次はアウトドアサーキットで走らせてみたくなったのでグリーンパークスピードウェイに行ってテスト!この日はまだ第2回ファントムグランプリが開催される前だったので練習ついでに走らせてきました。


レース用に新調したボディで、まずは初代ファントムで練習走行。タイヤ径、グリップ剤、ギヤ比などテストしておおよそセッティングが決まったらいよいよExtを走行!Extはフロントタイヤが初代と同じ径だとサスがストロークする分、車高(地上高)が1mm程度高くなりますが、とりあえずピニオンギヤは26T、タイヤは初代と同じフロント42mm/リヤ49mmにしてスタート。

いい感じにコーナーで曲がっていきます。初代に比べてコーナーがきれいなRになっているように感じます。

タイムは測りませんでしたが、安定してよいタイムが出せそうです。

3パック程度走らせてこの日は終了。

当時の進化の過程を35年たった現在に体験でき、とても楽しめました!

このシャシーでレースに出る事は無いと思いますが、インドア、アウトドアどちらのサーキットでも遊べるシャシーが仲間入りして楽しみが増えました!

今シーズンは思いっきりRCを楽しみたいですね。そのためには皆さんしっかりと感染対策をしてサーキットに行きましょう!

では。


KYOSHO RC BLOG

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