皆さんこんにちは!京商SS開発担当の浜崎です。
毎週金曜日は飛行機、ボート、ドローン関連の話題をお届けします。
11月2日(土)3日(日)の2日間にわたり、愛知県碧南市 勤労青少年水上スポーツセンターにてJMPBA第54回400m周回レースと第36回ヒートレース全日本選手権が開催され、京商FMR21Vが素晴らしい成績を収めました!今回はそのレポートをお届けします。
昨年は400m周回レースに電動クラス(MEクラス)が新設され、京商FMRで全日本初出場の殿岡選手が初代チャンピオンに輝き、さらに京商ボート勢が上位3位までを独占しました。(その時のレポートはこちら)それから1年、今年はヒートレースにも電動クラス(EMクラス)が新設されて、初代チャンピオンを目指してさらに熱いレースが繰り広げられました。
私も今年に入ってからFMR21Vを電動化して全日本に挑戦しました!
過去の船体製作記事は下記をご覧ください。
https://kyosho.amebaownd.com/posts/6550745?categoryIds=543792
https://kyosho.amebaownd.com/posts/6730722?categoryIds=543792
実は、9月の予選会までは以前の製作記事にある船体を使いましたが、なかなか納得いく仕上がりにならなかったので、本戦前にもう一台作りました。
それがこちらの船体です。以前との違いは、
●モーターをTORX M6(kv1250)からTORX M4(kv2000)に変更して高回転型のセッティングに変更。
●モーターに合わせてプロペラをD50xP1.4からD40xP1.4に小径化。
●短めのFMR21V純正ラダーブラケットを使って船体の姿勢が変化してもモーターへの負荷が変わりずらくする。
●バッテリーの接続にYコネクターを使わずバッテリー2本を直列に接続し、搭載位置を前にして前重心に変更。
といったところです。
モーターとプロペラの変更で走行時の電流が大きくならない様に慎重に調整を繰り返し、Gensace 3S 3300mAh LiPox2本で最大125A、レース走行後に残量30%に調整しました。
この状態での最高速度は83km/hです。21エンジンのヒートレース艇より10km/h以上速くなりました!以前の船体と比べて高速時の安定性も格段に良くなってこれならいけるかも!というところまで仕上がりました。
そして迎えた選手権当日、まずは土曜日開催の400m周回レース!
全7クラスのうち、MA(21エンジン)クラスに浜崎、ME(電動)クラスには殿岡選手と岸選手の計3名が京商FMRでエントリーしました。
出走順を決めるのに朝の受付時にくじ引きをします。良いタイムを出すには出来るだけ早い順番が良いので、くじ運が結構大事です。
MEクラスは3クラス目、MAクラスは4クラス目になりました。
1人ずつ走ってポンダーでタイム計測し、3ラウンドのベストタイムで最終順位が決まるので、自分の番が来たらタイムを狙えるようにエンジン始動タイムぎりぎりまで水面の波が収まるのを待ちます。今回は終日水面状態が良く、良い記録が出そうな状況でした。
MAクラス:
1ラウンド目から24秒台をコンスタントに出した土生選手が24秒42で優勝。
1ラウンド目はリタイヤでしたが2ラウンド目に25秒08を出した神原選手が2位。
私はエンジン不調で3ラウンド目にエンジンを換装して追い上げるも少し届かず26秒26で3位という結果でした。
MEクラス:
今回人数が増えて記録も飛躍的にアップ。今後もタイムが伸びるクラスだと思われます。
まず榎本選手が最終3ラウンド目で23秒54を出して新記録で優勝。
続いて1ラウンド目に気合いの走りで自身初の26秒台、26秒96という好タイムを出した岸選手が昨年よりポジションを1つ上げて2位に入りました!
前年チャンプの殿岡選手は昨年のタイムを上回れず29秒81で7位という結果でした。
400m周回レースでは京商FMR21VはMA3位、ME2位の2名入賞という結果でした。
続いて日曜日のヒートレース。
全8クラスのうち、AM(21エンジン)クラスに浜崎、榎本選手、岸選手、石井選手、EM(電動)クラスに浜崎、岸選手、中岡選手の延べ7名が京商FMR21Vで参戦しました。
AMクラス:
予選3ラウンド終了時点でFMRで3連覇している榎本選手と私が1100Pで同ポイントとなり、ベストタイム順で私が1分08秒99で暫定1位となり決勝ラウンドへ。
決勝ラウンドは上位6名で行なわれ、京商FMRでは私と榎本選手の2名が進出。スタートはギリギリのタイミングで浜崎艇、榎本艇の順で出ましたが、インに入っていた榎本艇が1コーナーでトップに。その後4周目までトップを走っていた榎本艇が最終コーナーで若干アウトに膨らみ、そのインをついた浜崎艇が前に出てコーナーから立ち上がった所でラインがクロスし2艇が接触、榎本艇が弾かれて浜崎艇がトップで最終ラップに突入!このまま行けば優勝!と思って1コーナーに入った次の瞬間、ルースターテールの向こうに何故か船底を見せて飛んでいる浜崎艇の姿が...。結局浜崎艇は1コーナーの先の波にはまって飛んでしまいエンスト、その間にトップでゴールした榎本選手が4連覇!私は3ラウンドまでの貯金があったので2位、宇佐美選手が3位に入り個人的には残念でしたが京商FMRが4連覇&ワン・ツーフィニッシュという良い結果になりました。
浜崎艇と榎本艇のクラッシュ!仲間内でのクラッシュに一瞬ヒヤリ!!
EMクラス:
初代チャンピオンを狙って各選手気合が入っていました。1ラウンド目はスタート逃げ切りで1着1分05秒59を出した岸選手が暫定1位、2位に榎本選手、3位に浜崎と殿岡選手と上位6名中1,3,4位に京商FMRが入る好調な滑り出し。しかし、2ラウンド目で岸選手、殿岡選手がリタイヤしてしまい順位が入れ替わり、暫定1位に1分01秒55で私、同ポイントタイム差の2位に榎本選手というAMクラスと同じポジションに。3ラウンド目は私と榎本選手、殿岡選手が同じ組み合わせになり、ここでの着順が最終結果に大きく影響する展開に。
スタート後、トップを榎本艇、そのすぐ後ろを浜崎艇が追う展開となり、4周目の3コーナーで前を行く周回遅れの殿岡艇に追いつくかと思った瞬間、殿岡艇がスピン!立ち上がろうとした所に直後を走っていた榎本艇が乗り上げる形で転覆してリタイヤ、浜崎艇はそのままトップゴールし3ラウンド終了時点で私が1100Pで暫定トップに。
京商FMRは決勝ラウンドには私1台のみが進出。暫定2位の鈴木選手とは273P差があり、完走すれば優勝という展開に。AMクラスで優勝を逃した気持ちを入れ替えて決勝ラウンドがスタート。浜崎艇がトップスタート!そのすぐ後ろを鈴木艇、榎本艇が追う展開に。スタート直後の1コーナーに転覆艇がいたため、私は安全を考えて外側のラインを選択、後を追う鈴木艇、榎本艇はインコースを狙って猛追。3周目の1コーナーで鈴木艇がインをついてトップが入れ替わり鈴木選手、私、榎本選手の順でゴール。最終結果はFMRで出場した私が1400Pで初代チャンピオン、2位に1227Pで鈴木選手、榎本選手が950Pで3位という結果でした。
今年の全日本選手権は念願の新設EMクラス初代チャンピオンを取る事が出来、さらに京商FMR21VがヒートレースAMクラス4連覇&ワン・ツーとダブル優勝という素晴らしい結果になりました!
今後もレース活動を続けながらそのノウハウを製品創りに役立てていきたいと思います。
では。
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