皆さん、こんにちは。
R&Dグループの古屋です。
毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。
皆さんはR/Cカーのメンテナンス中にビスがなめてしまった経験は有りますか?
せっかく丁寧に組み立てたのになめてしまった・・・、最後の一締めでなめてしまった・・・、なんて経験が有る方も多くいらっしゃるのではないかと思います。
外したいけど外せない・・・、こんな時どうされてますか?
今日は『ビスがなめてしまい外せなくなってしまった場合の対処方法』につきまして幾つか紹介させて頂きます。
まずは比較的平面に配置されているビスの場合・・・
この様な場所のビスがなめてしまった時は、
リューター(Leutor)が有ればとても便利です。
刃先はダイヤモンドカッターと呼ばれる歯が適しています。リューターセットを買うと付属している物で十分です。
リューターで頭を削って、マイナスドライバーで外します。
早速ですがリューターでビスの頭に溝を切ります。
横から見るとこんな感じです。
なめてしまったビスの頭を半分にする感じで歯をあてます。
回転はそれほど速くする必要は有りません。低速回転でOKです。
少しセンターからずれてしまいましたが、こんな感じで十分に外せます。
マイナスドライバーを差し込んで外します。
隙間に合うサイズのドライバーで回します。
外れました。少し削り過ぎましたが、うまく外す事ができました。
外したついでに、アウトローランページのリアサスマウントはリアリンクサスアームの付根の部分でかなり強烈にきつく設定されていますので、ノーマルのボタンヘッドビスからキャップビスに変更する事で、取付や外す際になめ難くなります。
キャップビスは焼き入れにより硬度が高く、さらにボタンビスは対辺2mmの6角レンチを使いますが、キャップビスは対辺2.5mmの6角レンチを使いますので、締付トルクがより強くなります。
唯一アウトローランページはほとんどのビスが対辺2.0mmのビスで構成され、2.5mmを使わない為、メンテナンス時の工具の種類が増えてしまうデメリットは有ります。
リューターをお持ちでない方にお勧めなのが、ホームセンターやインターネットのツールを販売しているショップなどで売られているなめたネジを外す為用のビットと下穴用ドリルのセットが販売されています。
M2.5~3mmのビス用は赤いラインのビットを使います。私が購入したビットは2本セットで、もう一つの黄色いラインのビットはM4~5mm用です。
最初にドリルの歯で下穴をあけますので写真の様にチャックを取り付けます。
なめてしまったビスの頭にドリルで下穴をあけます。
回転方向は正回転です。(ビスを締める回転方向)
次にチャックを反対に差し込んでテーパーの逆ネジが切ってあるチャックを先端にします。
そして今度は少し強めに押し当てながら、逆転(ビスを外す回転)させます。
するとビットがビスに食い込みながらビスが外れます。
ビットにビスの頭が食い込んでいます。ペンチなどで加えてひねると外せます。
しかし、ラジオトレイを固定している奥まった穴の奥のビスの場合、チャックがご覧の様に届きません・・・
この場合は電動ドライバー用ドリルの歯を電動ドライバーに取付けて、少し荒療治して外します。
M3のビスを外す場合、電動ドライバー用のドリルの歯は3.0~3.2mmの歯を使います。
100均などで売られている物で十分です。
なめてしまったビス以外のビスは予め外しておきます。そしてなめてしまったビスに垂直に、そして満々中をめがけてドリルを回転させ、押し当てます。
回転はそれほど速くない方が作業はし易いです。
最後に頭がポロンと外れた瞬間にドリルを外します。
いつまでもドリルをあてているとビスの先端まで削れてしまい、残ったビスが外れなくなりますのでご注意ください。
ポロっと、とれたビスの頭です。
頭が外れたらラジオトレイが外せます。
頭が取れたビスの下部(ネジ部)が残っています。
これをペンチで挟んで少しずつ回転させて外します。
誤って締め込んでしまうと奥に入って外せなくなりますので回転方向にご注意ください。
外せました。
外したビスと頭部です。
ラジオトレイを止めるビスも同サイズ(3×8mm)のキャップビスに変更するとなめる事が回避できると思います。(工具は対辺2.5mmの6角レンチが必要です。)
ではビスがなめるのを未然に防ぐ方法は?
まずビスに対してドライバーは垂直にあててください。
写真の様に斜めにねじ込んでしまうとなめやすくなります。
また使用する工具のビットがビスの頭と合っているか確認してください。
ビスの頭に合っていれば必要以上に力を入れなくても力がビスに加わり適度な力で確実に占め詰める事ができ、なめる事も軽減できると思います。
如何でしたでしょうか、お役に立ちましたか?
ではまた次回、お楽しみに~!
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