皆さん、こんにちは!京商SS開発担当の浜崎です。
毎週金曜日は飛行機、ボート、ドローン関連の話題をお届けしていますが・・・
今回もまたまたノンジャンルという事で私が担当しているRCカーの話題をお届けします!
そのRCカーとは、いよいよ今月末に発売されるビンテージシリーズ第9弾「ファントムEP 4WD」です!
水曜日のブログではファントムの発売に合わせて開発進行中のル・マン480Tモーターが紹介されました。
今回のブログでは、この480Tモーターを使ってテストしてきた時の様子をいち早く皆さんにご紹介します!
雨の日でもテストが出来るインドアサーキット「レジャーランド厚木」さんで行ないました。
この日は6時間の走行で受付。
ボディはこの日のために新品ボディでパッケージ写真を再現しました。
と言っても!
白を塗ればデカールでカラーリングできてしまいます。
とても簡単で良いですね。
塗装に関しては多分片野君が詳しくツボを紹介してくれると思いますのでそれまでお待ちください。
テスト車のスペックは、
●シャシーは素組み状態
●ピニオンは標準の21T
●タイヤはキット標準の新品(フロント48mm/リヤ53mm)※この状態で地上高6mmです。
●モーターはもちろんル・マン480T(最終試作品)進角最大
●プロポはNoble NB4
●ESCはル・マン240S ESC
●サーボはFUTABA BLS671SVi
●バッテリーは Gensace LiPo 4000ストレートパック(45C/7.4V)
です。
さて、いよいよコースイン!
まずはトリム調整してその後、速度を上げていきます。
アスファルトコースの感覚でステアリングを切ると、いきなりコーナーのインに刺さってしまうので、様子を見ながら舵角を調整します。
走らせながら送信機のD/Rの数値を減らし、60%の位置で丁度良い感じになりました。
走らせていくと、スポンジタイヤのグリップがどんどん上がっていく感じで、走行3分くらいでインリフト(コーナーでイン側のタイヤが浮いてしまう状態)になり始めました。
そうなると、コーナー入口のスロットルとステアリングの操作を“ガツン”と出来なくなるので、挙動を見ながらスムーズに操作します。
最初の走行は5分程度で終わらせて各部をチェックします。
まず、ピット脇に設置してあるコンプレッサーで埃やタイヤのカスを除去します。
ピットに戻って良く見ると、思った以上にカーペットの糸くずが駆動系に絡んでます。
これを分解してピンセットなどで取り除きます。
タイヤもパーツクリーナーで表面を拭き取って元の状態に戻します。
走行時間とタイヤ径を記録して、バッテリーを換えて2回目の走行。今度は10分ほど走って各部をチェック。特に異常は有りません。
バッテリーを換えて3回目の走行。
ここら辺で少し長めに17分走りました。タイヤのフィーリングは最初の3分で結構変わりますが、その後は大きく変わらないので慣れてきました。
このコースはテクニカルコースなので、480Tモーターのピックアップが丁度良い感じでした。
コーナー進入のスロットルオフ時の挙動変化もスムーズで安心して走らせられます。
コーナー立ち上がりで思い切ってパワーを掛けてもテールが巻き込む気配が無く、さすが4WDといったところです。
この辺の特徴は、実際のアスファルト路面の方が、さらに良く分かると思います。
屋外で計測した21Tピニオンでの最高速度は54km/hでした。当時の8分間レース仕様のファントムが40km/h程度だった事を考えると結構速いです。
ここまで、合計32分程度の走行。タイヤが減ったかな~?と思い、測ってみるとフロント、リヤとも直径で0.5mmくらいしか減ってません。
カーペットではタイヤが長持ちしますね。
バッテリーを換えて4回目の走行。走っていると何か変な感じが・・・。
8分で回収してチェックしたら、フロントのキングピンが1個抜け落ちていました・・・。
組んだ時にボックスレンチで締めたのですが、ねじロック剤を付けていなかったのが原因です。
説明書ではねじロック剤の指示が有るので組立時には忘れない様に要注意ですね。
予備のキングピンとスペーサーを装着してバッテリーを換えて5回目の走行。
今度はESCのオートカット作動時間を計測。今回のテストで一番長く連続走行し、34分40秒で作動。これだけ走ると結構疲れますね。
ここら辺で走行時間が1時間を超えたのでそろそろメンテナンス。
当時のファントムEPのメンテナンスの肝と言えばチェーンとワンウェイベアリングですね。
フロント周りをバラしてスプロケットをはずし、チェーンも取ります。
それぞれをパーツクリーナーで洗浄すると・・・。
結構黒い汚れが出てきます。
綺麗にした後は良く乾かします。
乾いたらワンウェイベアリングにはワンウェイグリスを塗ります。
中のローラーにしっかりとグリスを塗ります。
チェーンにはSPベアリングリキッドを全体に塗布します。
ドライヤーが有れば少し温めてチェーンの隙間にオイルを流し込み、ティッシュで余分なオイルを拭き取ります。
走行場所にもよりますが、走行1時間くらいでメンテナンスすると良い状態を保てます。
チェーンを組む時に、張り具合もチェックしましょう。
※写真は今回のテスト終了後の状態です。リヤの軸受けのアジャスターをチェーンの張りが緩い位置にセットしてテストしました。このくらいだとアジャスターの向きを変えるとやや張り気味になってしまうので、もう少しこのままで走れそうです。
さて、話を戻してメンテナンスも終わり、コースに慣れてきたらピニオンギヤをもう少し大きくしたくなり、試しに最大の27Tピニオンを装着してみました。
この状態で屋外での計測では62km/h出ました。
コースを走らせてみると直線の伸びはかなり速くなったのですが、インフィールドではちょっとハイギヤ過ぎる感じでスロットルのレスポンスがイマイチでした。
ちょっと走ってピニオンギヤを元に戻してテストを繰り返し、トータル走行時間125分走ったところで時間が来てしまいました。
回収後にまた同じ内容でメンテナンスを行ないこの日のテストは無事に終了!
今回の結果から、ファントムとル・マン480Tモーターの相性は良い結果が得られました。
125分走行後のタイヤの摩耗については、フロント0.6mm、リヤ1.3mmでした。
今回一番消耗したのはボディですね・・・。
新品ボディが激しいクラッシュの連続で1日でこんな姿に。
ボディの内側には最初にアルミテープで補強した方が良いですね。私は途中で思い出して補強しましたが少し遅かった様です。
長くなってしまいましたが、ファントムEP 4WDの発売まで、このブログを読んでいただき、もう少しお待ちください。
各地でRCサーキットが再開され、皆さんようやく練習が出来る状況になってきました。
それぞれで出来る対策をしっかりしてRCを楽しんでください!
では。
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